鳩山首相「税金払ってなかったことも知らなかっただけ」(読売新聞 2月22日)「税金を払っていなかったわけではない。税金を払っていなかったこと自体も全く知らなかったことで、分かった瞬間に納税の義務を果たしてきたつもりだ」 鳩山首相は22日夜、母親から巨額の資金提供を受けながら申告せず、自らの資金管理団体の偽装献金事件の発覚後に修正申告で約6億円の贈与税を納めたことについて、語気を強めてこう説明した。 首相官邸で記者団が「税金を払っていなかった首相を税金で支える国民の気持ちをどう考えるか」と質問したのに答えたものだが、税金が未納だったからこその修正申告に対する首相の“強弁”には、異論も出そうだ。「納税の義務果たさなければ」22日の鳩山首相(4/4ページ)(朝日新聞 2月22日)――税金を払っていなかった総理を税金で支える国民の気持ちをどう考えるか。 「税金を払ってなかったわけではありません。わたくしは税金は払ってなかったこと自体も最初から、これは何度も申し上げているように、全く知らなかったことで、その事実というものがわかった瞬間にすべて納税の義務というものを果たしてきたつもりです。やはり納税の義務というものは当然果たさなければならないと、そのように思っていますから、その思いは、わたくしは国民の皆さんにも、もっとお伝えする必要があろうかと思います」 (秘書官「ありがとうございました」) ――事実として納めていなかったわけで、国民の気持ちをどう考えるかという質問です。 「うん、ですから今、申し上げた通りです」--------------------------------------------------------------------「税金を払っていなかったのではなく払ってなかったことを知らなかった。」結局、払ってなかったことには変わりありません。世間ではそれを「脱税」と言います。しかも鳩山首相の論理では、普通なら知らなくても犯罪は犯罪なのですが、「犯罪を犯していたとは知らなかった(気づいてなかった)のだから罪がない」なので、さらに性質が悪く正常な人間の感覚(倫理観)を持ち合わせていません。修正申告をしたから納税の義務を果たしたつもりですが、7年前までの分しか修正申告していないのですから、それ以前のすでに時効が成立している分は脱税したのと同じですし、それに、もしも発覚していなかったら、当然、脱税とみなされた分の修正申告分を払わないまま未納額は貯蓄になっていたわけです。少なくとも秘書に毎月1500万円を渡し続けたのは母親なのですから、渡していたことを知っている母親を逮捕あるいは起訴できるはずなのに、検察も国税も動かないのが不思議です。