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2009年08月05日(水) カーター元大統領の悪夢再び?

クリントン訪朝 局面打開狙った米政権

クリントン氏会談、金総書記「健在」示す
北朝鮮抑留の記者2人に特赦、金総書記が釈放指示

昨日、突如、飛び込んできたクリントン元大統領の訪朝。

94年のカーター元大統領の訪朝の失敗が

頭をよぎったのは私だけではないはずです。

あの時、核開発を止めるとの言質を取って、

第二次朝鮮戦争の危機を回避したかに見えましたが、

けっきょくは北朝鮮に核開発の時間稼ぎをされただけでした。

あの時の見返りは、重油等のエネルギーを支援させ(費用は日本)

軽水炉をこれまた日本持ちで作らせました・・・。



わざわざ元大統領がチャーター機を使ってまで訪朝したということは、

六者協議の建前上、オバマ大統領が前面に立てないから、

クリントン氏が行っただけで、

水面下では協議が進んでいて、

なんらかの裏取引が合意に至ったのは明白ではないでしょうか。

北朝鮮が見返りもなしに動くことはないのですから、

実質的な米朝交渉と捉えてもいいかもしれません。

北朝鮮にとって2人の記者は「渡りに舟」だったわけで、

アメリカとの交渉がこじれれば、

記者の解放を条件にアメリカを引きずり出せばいいのですから、

北朝鮮は安心して核実験やミサイル発射を強行したのかもしれません。

だからこそ、記者には12年の強制労働の刑という判決を下しながらも、

強制労働はさせずホテル住まいをさせてもらえていたのでしょう。

この結果が、94年の北朝鮮核危機の際のカーター元大統領の

二の舞にならなければいいのですが・・・。


おまけの一曲:たま「オリオンビールの唄」

ビールのおいしい季節なので。
マンドリンの音色が心地いい楽曲でもあります。









名塚元哉 |←ホームページ