【都議選】自公、過半数割れ 民主は54議席で第1党任期満了に伴う東京都議会議員選挙(定数127)が12日投開票され、民主党は、現有議席(34)を大きく上回り、54議席を獲得した。民主党は初の都議会第1党となる。自民党は現有議席(48)を大幅に減らして過去最低に並ぶ38議席となり、自公で過半数割れとなった。 自民党が都議会第2党に転落するのは、昭和40年以来44年ぶり。40年間死守してきた「第1党のイス」から陥落することになった。 今回の都議選では、自民、公明の「与党」が、過半数を維持できるか、民主党が自民党に代わって、都議会第1党となるかどうかが焦点となっていた。都議選は、次期衆院選の前哨戦に位置づけられ、各政党が国政選挙並みの総力戦で臨んだ。(産経新聞 2009.7.13 00:34)都議選議席 民54、自38、公23、共8、ネ2、無2政党別では、民主が54議席(現有34議席)、自民が38議席(同48議席)、公明が23議席(同22議席)、共産が8議席(同13議席)、東京・生活者ネットワークが2議席(同4議席)、無所属が2議席(同3議席)だった。 (朝日新聞 2009年7月13日0時54分)-----------------------------(引用終了)----------------------------大方の予想通りの結果に。割りを喰らったのは議席数を減らした共産党といったところでしょうか。この不況の中で共産党員が増えていても、共産党員の中にも、まずは政権交代と民主党へ投票した人が多かったのでしょう。それと、立候補者全員を確実に当選させた公明党支持者(創価学会信者)の結束力に、改めて怖さを感じます。結局、自民を見限って、自分の城を守ることに専念と、政策云々関係はなくて最後は信心なんでしょうか。◆橋下知事「政治家辞めるべき」 都議選結果の自民幹部反応に民主党が第1党に躍進した都議選の結果について、大阪府の橋下徹知事は13日、記者団に「国政に対する国民の怒りの表れ。与党が政治の仕組みを本気で変える魂を見せなければ、政権交代は間違いない」と述べた。 政権公約(マニフェスト)の地方分権の内容で支持政党を表明する意向を示している橋下知事。「民主党はマニフェストに新たな分権案をどんどん出している」と同党の取り組みを評価する一方「自民、公明はこのままでは終わり。頑張って抜本的な改革案を打ち出してほしい」と訴えた。 都議選の結果が、支持政党の表明に影響があるかどうかについては「判断材料にはしない」と否定したが、「都民の民主支持は明らか」と評価。「国政と地方選は関係ない」としている自民党幹部らの発言について、橋下知事は「国民の意識をくみ取れていない人は、政治家を辞めた方がいい」と厳しく批判した。 (日経新聞 7月13日11:32)-----------------------------(引用終了)----------------------------橋下知事の発言は正しいと思います。補足すると、有権者は民主を積極的に支持していたわけじゃなくて、自民党に嫌気が差しているということ。介護福祉に年金などの問題もありますが、何よりも見っとも無かったのが、自分たちで総理に担ぎ上げたくせに、人気がなければ「麻生降ろし」と言って、公然と総理を批判したり、自民党の堕落ぶりを麻生首相ひとりの所為にして、頭だけ代えれば何とかなると思ったり、新たな政策(マニフェスト)を出すよりも、東国原知事を引っ張り込めば支持率が簡単にアップするだろうと、有権者を馬鹿にしたような安直な行動に移したり、今回の結果は自民党の自爆&墓穴にほかなりません。日本人にとっての選挙なんてものは、積極的な党の支持者以外は、ほとんどが、その時の空気だけで投票するのですから、ちょっとでも嫌悪感を与えた時点で負け。自民党は、民主党のように後のことは考えてないような大判風呂式を広げて有権者の気持ちを心地よくして淡い夢を見せる大胆な政策でも出さない限り、8月30日の衆院選でも敗北は確実でしょう。というか、もともと、自民党は森内閣時代で終わりかけていたのです。それが小泉純一郎氏の登場で、ちょっと息を吹き返しただけ。考えてみれば、小泉氏が自民党に属しながら「自民党をぶっ壊す」発言で、多くの国民とその時の大手既成メディアからも大喝采を浴びたのも、利権談合主義の自民党がついに無くなると期待したからではないでしょうか。その自民党が壊れる時が近づいてきているわけです。この自民党が壊れる流れは小泉時代から続いていたわけで、「自民党をぶっ壊す」がついに完成するのでしょうか。