全国的にA型インフルエンザの感染例増加 新型が潜在的に混じっていると指摘する声も新型インフルエンザの感染者増加を受け、対策の国内シフトが進んでいる。こうした中、全国的にA型インフルエンザの感染例が増加しており、新型が潜在的に混じっていることを指摘する声もある。舛添厚労相は「当然、国内にもうウイルスがまん延しているというのを想定していいですね」と述べた。感染拡大への懸念。こうした中、気になる現象が現れている。それは、季節性インフルエンザの流行。東京・江戸川区にある「みやのこどもクリニック」の宮野孝一院長は「5月は(インフルエンザ患者が)ほとんどいなかったはずです、去年は。先週が12〜13人ですね、1週間に。新規のインフルエンザ」と話した。季節性インフルエンザの流行期間は、例年12月から4月ごろまでだが、2009年はなぜか、流行が長引いているという。宮野院長は「4月の上旬、中旬ごろから、徐々にまた増えてきているというのが現状で、ほとんどがA型というのが特徴です。非常に不気味な感じはします」と語った。新型インフルエンザと同じA型の流行。国立感染症研究所が全国5,000カ所の定点医療機関を対象に行っている集計でも、4月下旬の発生件数は、過去5年間の平均値を上回っている。これは、いったい何を意味するのか。東京医科大学の松本哲哉主任教授は「検査なしでは新型なのか、いわゆる季節性のものなのか、判別は難しいと。精密検査されてませんから、そういうことは確定はできませんけど、そういう人が中に紛れ込んでたとしても、それはもう全然おかしくない」と指摘した。当初、海外渡航歴のある患者に対して行われていた遺伝子レベルでの検査。一方、初めての国内感染は、渡航歴のない高校生を診察した開業医が、検体を兵庫・神戸市に提出したことで判明した。開業医が季節性インフルエンザと思って検体を提出しなければ、発見が遅れた可能性もある。松本主任教授は「新型インフルエンザが都内に現時点で持ち込まれている可能性は、かなり高いと思います。気づかないまま、やっぱり同じようなことが東京でも繰り返されるかもしれないし。今の時点でA型がもし出たとしたら、それはやはり積極的に疑って、検査をやられる方がいいと思いますよね」と語った。水面下でまん延しているかもしれない新型インフルエンザ。冷静かつ十分な注意が必要となる。 (FNNニュース 05/20 00:19)-----------------------------(引用終了)----------------------------今日、関西ローカルの番組で紹介された2つの情報をアップします。『ちちんぷいぷい』学級閉鎖の数、インフルエンザ患者(新型かどうかの検証は無し)の数ともに東京の件数は関西に比べて圧倒的。東京で発見されなかった理由は、季節性のインフルエンザと勘違いしてちゃんと調べていないから。関西で確認されたのは、診察した開業医の機転によるところが大きい。『アンカー』の「青山繁晴の“ニュースDEズバリ”」福岡にも東京にも感染者はいます。感染者は全国にいる。感染確認者が関西で出ただけ。それはWHOも注目される関西の医療レベルが先進的だから確認できた。水際対策で国内感染者が出ないかのような舛添氏のミスリードがあり国民の誤解を広げた。 私も感染者の存在は関西だけではないと思いますし、紹介したニュース記事の医師の発言のように、もしかすると、4月上旬ごろから新型インフルエンザは誕生していて、感染していても発症する前の保菌状態の外国人が日本へ観光で来ていたということもありえるでしょうし、渡航歴のある日本人の中に感染者が出ていても、新型インフルエンザが騒がれる前ならば、従来の季節性のインフルエンザもしくは、新型は下痢や嘔吐の症状があるのでノロウイルスと診断され、治療されていた可能性もあったのではと考えられます。今回、たまたま神戸の開業医が、診察に来た渡航歴のない高校生の症状を新型なのではと疑い機転を利かせ検査を依頼したことにより、新型インフルエンザの国内感染者第一号となってしまったのが、神戸だっただけのことであり、空港での水際対策だけに留まらず、国内への侵入も前提として対応していれば、別の地域から感染者第一号が出ていたかもしれません。関西で感染者が最初に出たことは結果でしかなく、それなのに、舛添氏が昨日の定例会見で、「関西から感染した人が新幹線乗って東京へ来たら東京でも発生する」と、今後、東京で感染者が増えたら、関西人の責任もあるかのように扱われたことに少し不快感を覚えました。 厚生労働省:平成21年5月19日付大臣会見概要参考ブログ:『ぼやきくっくり』2009.05.21 「アンカー」新型インフルエンザの疑問に答えます