田口さん家族と金賢姫元死刑囚の面会を調整、韓国外相が会見中曽根外相は11日、ソウル市内で韓国の李明博(イミョンバク)大統領、柳明桓(ユミョンファン)外交通商相とそれぞれ会談し、北朝鮮問題などで意見交換した。 外相会談後の共同記者会見で、柳外交通商相は大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚と、その教育係を務めた拉致被害者の田口八重子さんの家族との面会を調整していることを明らかにした。 柳外交通商相は「遅からず面会が実現されると承知している」と語った上で、面会の時期や場所は「調整中」とした。中曽根外相は「拉致問題に関する日本の立場への支持と協力を改めて表明してもらい、心強く感じた」と述べた。 田口さんは1978年に拉致され、日本政府は金元死刑囚の日本語教育係だった「李恩恵」を田口さんと特定した。兄の飯塚繁雄さんは拉致被害者家族会の代表を務めている。 (読売新聞 2月11日12時25分)田口さんは韓国人と結婚? 兄・飯塚さん明かす拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=について「韓国人男性と結婚した」との情報を聞いたことがあると、田口さんの兄、飯塚繁雄さん(70)が11日、明らかにした。北朝鮮は、田口さんが同じ拉致被害者、原敕晁(ただあき)さん=同(43)=と結婚したとしており、新たに矛盾が生じる可能性も出てきた。 飯塚さんによると、以前に関係者から聞いた話だといい、韓国人男性の詳細については知らないという。 北朝鮮は、田口さんは、「1984年10月19日に原さんと結婚。86年7月30日、交通事故で死亡した」と主張している。 だが、帰国した拉致被害者、地村富貴恵さん(53)はこれまでに、「86年7月の時点で独身だった」「田口さんの運転手だった男性から、死亡されたとされる時期の3カ月後に平壌のデパートでみかけたと聞いた」などと証言しており、北朝鮮側の説明は崩れている。(産経新聞 2月11日19時32分)-----------------------------(引用終了)----------------------------韓国の前大統領ノムヒョンは新北朝鮮派だったので、金賢姫元死刑囚への取材や面会すら出来ませんでしたが、強行派とされる李明博 氏が大統領となったことで、ようやく面会が実現できそうです。拉致被害者救出に繋がるような新たな情報が得られればいいのですが。さて、韓国には金正日総書記の元側近で、労働党書記当時の97年に韓国に亡命したファン・ジャン・ヨプ(黄長ヨプは火へんに華)氏が居ますが、ファン氏は日本へ来日し、拉致についてなどを語りたいと申し出ていたのですが、前大統領のノムヒョンは、それを許さず日本へ来日することは出来ませんでした。大統領が李明博 氏に代わったことで、ファン氏の日本への来日も可能になると思うのですが、その辺りはどうなっているのでしょうか。もしかすると、ファン氏は高齢の為、以前と違って来日が難しいのかもしれません。もし、そうであるのならば、日本の外務省や拉致被害者のご家族が韓国へ赴き、ファン氏に対面し具体的な話を聞くことはできないのでしょうか。金正日総書記の元側近だっただけに、かなり深い話が聞け、新たな拉致被害者が存在していることも聞ける可能性が高いと思うのですが・・・。ぜひ、こちらも実現することを願っています。