昨夜、放送されたNHK教育の『ETV特集』は、美少女フィギュアを作る造形師ボーメ氏のドキュメンタリーでした。怪獣や妖怪と違って、いわゆる萌え系の美少女フィギュアは、私の中で興味のあるジャンルではないのですが、フィギュアであれ絵であれ料理であれ建築物であれ、人が試行錯誤しながら何かを作り上げていく過程を見るのは大好きなので、一体のフィギュアが完成されるまでを興味深く拝見しました。創作ならではの童顔でナイスバディな美少女のフィギュアをコツコツと作っている人や、 そんなフィギュアを喜んで手に入れてニヤニヤ眺めている人たちは、オタクを毛嫌いしている人や、フィギュアそのものに興味がない人たちからすれば、例えばガンダム系のプラモデルや鉄道模型を趣味にする人なんかよりも、さらに異様で暗くて気持ち悪いと感じていると思うのですが、そう思われる運命を背負っている美少女フィギュアの世界であっても、造形の側でトップにまで上り詰めれば、芸術として認められて海外で高値で取引されたり、NHKで特集されちゃうんですから、何事も極めれば立派なものです。