「米国の変化」約束＝オバマ氏が勝利宣言−民主、議会も制し大勝・大統領選【米大統領選】「日米同盟を一層強化」 麻生首相が談話注目を集めるアメリカの大統領選挙は、大方の予想通りに民主党のオバマ上院議員が当選しました。大統領になるまでも大変ですが、大統領になってからも大変な困難が待ち受けています。崩壊している経済の建て直し、そしてイラク問題、北朝鮮問題などなど、ブッシュ大統領が置き土産として残した困難が多い中、変革を求めるアメリカ国民の期待を背負い誕生した新大統領ですが、特に一番の急務である経済の建て直しを誤れば、経済への期待が大きいだけに国民の不満が一気に爆発するでしょう。また、その経済政策も、白人層の多くの根底に黒人差別的なものが隠れていることもあり、黒人層に寄りすぎた経済対策を実行すれば、黒人への反発の声が高まるかもしれませんし、逆に白人層に媚びてしまい白人に有利なように動けば、黒人層から「白人の手先」などとバッシングされるかもしれません。経済政策は特に全ての人種にバランス良く統廃合するような政策を取らなければ、どちらかの人種が暴動なんてこともありえるので、オバマ氏は最初から試練の連続が待ち受けています。我が国にとっても、新しい大統領との日米同盟はどうなるか、民主党は共和党と違って、かなり中国拠りなので、これまでのような蜜月関係の日米同盟にはならないのではないでしょうか。まあ、国家というのは自国の国益優先がもっとも重要なのですから、その政権の根底にあるものを基にした自国に有利な方に動くのは当然と言えます。もしオバマ氏が運営するアメリカ政策が、日本と一定の距離を置くのであれば、日本自身も一定の距離を置いてアメリカと接するという方法もありますが、何にせよオバマ氏による国家運営に注目したいものです。
