露鵬と白露山が精密検査でも陽性反応日本相撲協会による抜き打ちの簡易尿検査で大麻に陽性反応を示したロシア出身力士の幕内露鵬(28)と十両白露山(26)は、検査機関の三菱化学メディエンスによる精密検査でも大麻に陽性反応を示したことが6日、分かった。 早急な対応を迫られる相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は「状況によっては週明けにも理事会を開くことを考えている」と述べた。 同協会は4日に両力士の検体を提出。関係者によれば、検査機関の三菱化学メディエンスから5日夜に相撲協会に通知された。 簡易尿検査で大麻に陽性反応を示したことについて、露鵬、白露山は一貫して使用を否定。露鵬は6日「やっていない」とあらためて否定し、14日初日の秋場所に出場する意向を示した。 この結果を受け、警視庁は今後、2人から再度、事情を聴くことを検討し、任意で捜査を進めるとみられる。 白露山の師匠でもある北の湖理事長は、検査を新たにやり直す意向を示している。 しかし、三菱化学メディエンスは、世界反ドーピング機関(WADA)から認定を受けている国内では唯一の専門機関。5日の横綱審議委員による総見でも、北の湖理事長の責任問題を含めた厳しい意見が出ていた。 6日午後には役員以外の親方が東京・両国国技館で「年寄総会」を開催する。理事長の辞任を求める声が出るのは必至の情勢となった。 北の湖理事長「本人たちは(大麻の)使用をずっと否定しているのだから、この段階で何かを言えるものではない。いろんな鎮静剤などの成分が入っているかもしれないので、B検体をまた違うところで検査してもらいたい」(スポーツ報知 2008年9月6日11時26分)露鵬会見「検査結果は絶対信用しない」2日の力士会後の検査で大麻の陽性検査が出た平幕露鵬と師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)、塩谷安男弁護士が6日、大嶽部屋前で会見し、検査が適正に行われなかったことを主張した。 この日大嶽部屋に精密検査でも陽性だったことが通知された。ところが尿のサンプル採取の際、簡易検査では五輪などのドーピング検査とは違い、無記名で行われるものが最初から人が特定できる形で行われたこと、尿採取用のコップは任意に選べるはずが親方から直接手渡されたことなどを主張。塩谷弁護士は「公平、公明性に問題がある」とした。 露鵬は「大麻もマリフアナもやったことはない。自分は相撲が大好きで、相撲を一生懸命やりたいだけ。(検査結果は)絶対に信用しない」と話した。大嶽親方も「やっていないと言っているのだから、それを信用する。他の機関や警察での検査も視野に入れたい」。塩谷弁護士は今後について「協会側の反応を見ながら対応する」と話した。(日刊スポーツ 2008年9月6日13時26分)相撲協会、8日に理事会=B検体も分析−力士薬物陽性大相撲の幕内露鵬(28)と十両白露山(26)が尿検査で大麻に陽性反応を示した問題で、日本相撲協会は6日、ドーピング(禁止薬物使用)検査機関で引き続きB検体の精密分析を行い、結果が出る8日に臨時理事会を開くことを決めた。 相撲協会は当初、分析結果を待って処分などを検討する方針だったが、露鵬が6日午前の記者会見でも疑惑を否定するなどしており、理事会の議論の行方は不透明だ。 相撲協会は2日の簡易検査で陽性と出た両力士の検体を正確に分析するため、4日に世界反ドーピング機関(WADA)認定の検査機関へ提出していた。関係者によると、A、B二つに分けた検体のうちA検体が陽性反応を示したという。 今回は大麻使用の検査だが、ドーピング検査の手順に従い、本人の希望があればB検体の分析も行った上で最終判定とされる。結果は7日深夜にも出る見通しで、同協会再発防止検討委員会の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)は「Bが保留になっているので、はっきりする8日に(A検体の結果と)合わせて発表する」と語った。 また、6日午後には役員以外の親方衆が臨時年寄総会を開催。執行部に迅速な対応を求めるなど、不祥事が続発する角界に危機感が広まっている。 (時事通信 9月6日17時50分)-----------------------------(引用終了)----------------------------まだB検体の結果が出ていないのに、どうして報道されちゃったんでしょうかね。B検体よりA検体のほうが信用度が高いからなのでしょうか。それにしても、協会が日本唯一の検査機関「三菱化学メディエンス」に依頼して、自分たちが信じたくない結果が出たら、その結果を否定するというのはどうなんでしょうか。B検体の結果が出ていないので、最終的結論がどうなるかは不明ですが、否定する理由が「本人がやってないと言っているから」で、この理屈が罷り通るのであれば、ドーピング検査そのものの意味がありません。AB併せても陽性だった場合を考えると、今は、あーだこーだとコメントして取り繕うよりも、8日の最終結果を待つとだけ言っていたほうが、その後の協会に対するイメージが違ってくるというのに。それにしても、協会の右往左往振りを見ていると、薬物反応が出た力士が現れた場合の対応を考慮しておらず、自分たちが依頼した機関からの結果を受け入れる覚悟すらないのですから、こんなことならば、最初の抜き打ち検査から行わなきゃよかったのです。