星野JAPNメダルなしにファン失望メダルを持ち帰ることはできなかった。「金しかいらない」と五輪に臨んだ野球の星野ジャパンは、米国との3位決定戦も4―8で敗れた。「意地はないのか」「これが実力か」。日本から応援に来たファンは失望をあらわに球場を後にした。 準決勝の敗戦後、星野仙一監督(61)は「ここで切り替えて思い切った試合をやろう」と選手に呼び掛けたという。だが、試合は先制しながらエラー絡みなどで逆転される最悪の展開。試合が終わると、腕組みをしたままベンチ裏に引き揚げた星野監督。「申し訳ないのひと言」と話した。 選手たちも皆、うなだれた。3点本塁打を放った青木宣親選手(26)は「国民の皆さんに申し訳ない」。主将の宮本慎也選手(37)も「本当に申し訳ない。責任を感じている」と話し、出てくるのは謝罪の言葉ばかりだった。 スタンドで声援した兵庫県伊丹市の島野幸子さん(32)は「ベンチから声が出ていない。チーム全体で盛り上げようという元気がなかった」。東京都の会社員(38)は「まるで消化試合。これが実力か」と手厳しかった。 (スポニチ 2008年08月23日 18:03)-----------------------------(引用終了)----------------------------昨日の日記で、いまの日本チームでは、銅メダルさえ危ういと書きましたが、その通りとなってしまいました。試合をテレビで観戦していて、逆転されて、回が進むたび、フジの中継でCM前に流れる「あきらめな〜いで〜♪」が、だんだん虚しく聞こえてきました。もともとサッカーと違って野球は極一部の国がやっているのみ。オリンピックで野球に出てくるレベルの高い国は、実質日本を含めて4カ国しかありません。8カ国参加のうち、残りの4カ国は勝って当たり前のレベルでした。その勝って当たり前の4カ国に勝利したのみで、それ以外は、2Aや3Aというマイナー級の選手しか居ないアメリカにさえ、不甲斐ない試合をして2敗してしまうという有様・・・。プロ野球の試合においてピンチに陥ることが多く、それを切り抜けることが出来るメンタル面の強さを個々の選手は持っていると思うのですが、オリンピックでの負けた試合の全てが、ピンチになると立て直せずにズルズルと悪い方へ進んでしまいました。この突然のメンタル面の弱さや気迫不足は、オリンピックだからこそなのでしょうか。しかし、メダルを獲得した国は、失点しようが、追いつかれようが、追いついてやる追い返してやるという執念のような気持ちが強く、それは画面からでも見て取れただけに、このオリンピックでの日本の姿は、ピンチになると緊張感が増してしまうばかりで、それによって空回りしてしまったように感じます。今回のオリンピックで野球も姿を消します。オリンピック無きあと、日本の野球を世界に示せる野球の世界大会は『WBC』しかありません。ただ、今回の結果から見ると、不安材料が多く、日本野球界は、本気で考え方を変えて取り組まないと、2連覇は難しいのではないでしょうか。韓国はWBCの反省を踏まえ、今回のオリンピックのために1ヶ月前からリーグ戦も休みにして、オリンピック公式球を使い、ピッチャーマウンドもオリンピック公式の高さにして、合宿による選手間のチーム意識の強化など、あらゆる面においてオリンピックモードに切り替えて、集中的に練習していたそうです。これは野球界やメディアが商業主義をかなぐり捨て、そしてファンもそれを後押し、国家全体でメダルを取りに行くという気持ちがあったからこそ出来たことなのですが、日本も、それぐらいの意識改革を持たないと、個々の選手では素晴らしい選手が生まれ、これから先もメジャーで活躍してくれるとしても、国レベルでの野球の力が示されず停滞してしまうのではないかと危惧します。