livedoorNEWS鬼束ちひろ、新曲「蛍」が映画界より絶賛鬼束ちひろ最新シングル『蛍』と、オーチャードホールで4月に開かれた4年8ヶ月ぶりとなるコンサート(一夜限りの)を完全収録したDVD『NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS』が本日発売となりました。昨年、長期間のブランクから活動を再開された時は、まだまだ本調子ではなく復帰後初のテレビ出演では、まるで魂が抜けたかのような別人のようになってしまっていて、『僕らの音楽』トークでは「昔のように唄えない」と、つらい心境を吐露していて、番組内で歌った“流星群”は、見ているこちらの心が痛々しくなるほど本当に悲惨で、とても心配になってしまいましたが、あの時が嘘のように、シングルもDVDも、活動休止前の“全盛期の鬼束ちひろ”に、ほぼ戻っている研ぎ澄まされたような力強い歌唱力で、よくぞここまで回復したものだと感心してしまいました。コンサートは、ピアノソロ“ARIA DA CAPO”(バッハのゴールドベルク変奏曲)から幕を開け、鬼束さんが舞台に登場。いきなり未発表の新曲“SUNNY ROSE”をアカペラで堂々と歌い上げ、続いて“Cage”“流星群”“infection” “眩暈”とヒット曲をピアノのみで歌い上げます。5曲目の“infection”からは緊張から解放されたのか、声の調子も安定して力強さが増していき、聴いている(観ている)こちらもグイグイと引き込まれます。後半はストリングスが入り、復帰後にリリースしたアルバム『LAS VEGAS』から、“everyhome”“Angelina”“MAGICAL WORLD”“僕等 バラ色の日々”の4曲を熱唱しています。当然のことながら本調子に戻る前に録音したアルバムよりも、断トツでライヴのほうが素晴らしいです。“なごり雪”“いい日旅立ち・西へ”“You’ve got a friend”のカヴァー曲では、すでに自分の歌として唄いこなせるほどの納得のパフォーマンスとなっており、“なごり雪”と“You’ve got a friend”は、実に優しい表情で唄っております。“Sign”は笑顔でノリノリ歌っていて、見ているこちらも楽しくなりましたし、続いて本編最後の“私とワルツを”では“Sign”とは打って変わって、静かにでも力強く歌い上げ、本編は最後まで曲間のMCがなかったのですが、演出かどうかは分かりませんが、MCが無くて正解だったと思います。アンコールは、鬼束ちひろを一躍スターダムにした“月光”を鬼束だけに正に鬼気迫る迫力で熱唱したのに続き、「それでは最後の曲です新曲です。聴いてください。蛍」と、今回のコンサートで初めて喋り、DVDと同時発売となった美しいバラード“蛍”で締めくくり、計16曲を歌いきり完全燃焼したコンサートは終焉となりました。DVDに収録されたものであっても、彼女の命を削るかのように全身を使って歌う押し寄せる感情の洪水に圧倒されるライヴパフォーマンスや、(特に“infection”の迫力は凄い。)会場の空気が一つに集中している雰囲気が十分に伝わり、まるで映画を観ているような感覚にも捉われ、身震いするほどの感動を覚え、思わずテレビ画面に向かって拍手をしそうになったほどでした。会場では方々で感極まって啜り泣く人が続出したそうですが、その気持ちも分かる気がします。(DVDでは、ちゃんと啜り泣きの音は消えていますよ。)魂で唄う数少ない歌手のコンサートを収めたDVD。これは買っておいて損が無い1枚ではないでしょうか。秋には5都市で復帰後初のコンサートツアーが行われます。10月12日の神戸でのコンサート、第一次先行予約は残念ながら外れました・・・。第二次の予約をしましたが、一度で良いので、鬼束さんの生で身震いするほどの圧倒的パフォーマンスを体験したいので当たってほしいものです。シングル「蛍」は、映画『ラストゲーム・最後の早慶戦』の主題歌です。これまでの詩にあったような1曲につき数箇所あった、美しく危うい狂気じみていて、聴いているこちらの胸に突き刺さる表現はありませんが、魂が揺さぶられるところは変わりなく、蛍の光に人間の生命と愛の儚さ、そして永遠の時を重ね合わせた壮大なスケールを秘めた美しさを感じる歌になっています。鬼束ちひろ 「蛍」PVNINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS鬼束ちひろUNIVERSAL SIGMA(P)(D) 2008-08-06売り上げランキング : 13おすすめ平均Amazonで詳しく見る by G-Tools蛍鬼束ちひろ 坂本昌之 UNIVERSAL SIGMA(P)(M) 2008-08-06売り上げランキング : 60おすすめ平均Amazonで詳しく見る by G-Toolsお風呂入りました。