石原都知事“パンダ不要論”に上野の売店怒りの声野動物園のジャイアントパンダ「リンリン」の死去を受け、石原慎太郎都知事が「(パンダは)いてもいなくてもいい」などと発言したことについて、動物園前でパンダ関連名菓を扱う売店では3日、一斉に怒りの声が上がった。 日本に初めてのパンダがやって来た3年後の1975年から、上野公園内で「パンダ焼」を売り続けてきた「桜木亭」。50歳代の女性店員は「頭に来ました。みんなに愛されてきたパンダなのに、都のトップがなぜそんなことを言うのか」と、KY発言に怒った。 4月30日にリンリンが死去後も「多いときは1日8000個売れる」という人気商品は衰えを知らず、この日も親子連れがひっきりなしに買い求めた。同店では、パンダ招へいを呼びかける署名運動も計画中という。 「パンダサブレ」を売る売店支配人・光野真二さん(54)も憤慨。30日以降も売り上げは落ちておらず「上野のシンボルはパンダ」を痛感した。それだけに「都知事は国民感情を無視している」と指摘。両店とも、上野に再びパンダが来る日を信じ、お菓子のほか、ぬいぐるみなども従来通り販売していくと言う。 ◆新パンダ招聘、反対意見多数 多くのファンがリンリンを悼む一方、上野動物園には新たなパンダ招へいに反対する電話が後を絶たない。「(中国からの)レンタル料が高すぎる」「(チベットを弾圧する)中国から借りる必要はない」 中国の胡錦濤国家主席が6日から来日するのに合わせ、日本政府はジャイアントパンダ2頭の貸し出しを中国政府に要請。チベット問題や中国製ギョーザ事件など課題山積の中、日中友好をアピールするのが狙いだ。 ただし、パンダ2頭を飼育する、神戸市立王子動物園によると、神戸市が中国側に支払っているレンタル料は年間計100万ドル(約1億円)。「パンダの効果で来園者は増えても赤字経営」との現実があるという。(2008年5月4日06時02分 スポーツ報知)-----------------------------(引用終了)----------------------------明日、胡錦濤が来日しますが、毒餃子など重要な懸案の話し合いはほとんど行われず、パンダの話題で盛り上がるだけなんて事になるのでしょうか。パンダのレンタル料は、オスメスのペアで年間1億円。2頭居る神戸の王子動物園の年間赤字額が約2億円にも登るそうなので、単純な思考で言えば、パンダが居なけりゃ、赤字は1億円で済むのではないかとも思うのですが、まあ、逆にパンダが居ないと赤字額が2億円を超えているのかもしれません。北海道の旭山動物園は、パンダ人気に頼ることなく、動物達をより自然な状況に近い生態で展示できるよう、様々な手法を取り入れ来園者を楽しませ、全国的に有名になり入園者数を増やして黒字経営になっています。パンダ人気だけに来園者を頼るのは、箱物さえ作れば、勝手にお客が来てくれる思い込んでいる地方自治体と同じ構造で、あまりにも古い考え方ではないでしょうか。毎年、一億円を払い続けるのであれば、同じ額で、旭山動物園のように動物の展示方法を工夫し、お客さんをいかにして楽しませるかという、アイディアやホスピタリティといったソフト面を重視して、お客さんに夢や物語を与える工夫をしたほうが、何度も訪れるリピータがつきますし、子供達にとっても学ぶべきものや思い出が多くなるのではないでしょうか。ちなみに、わたしはパンダよりレッサーパンダのほうが好きです。あの太いシッポを“にぎにぎ”してみたいです。