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2008年02月16日(土) 自己責任論より自己防衛論を。

自己責任論にNO 女性団体、立ち上がる 米兵事件

在沖縄米海兵隊員が女子中学生を暴行したとして逮捕された事件で、
沖縄や東京の女性団体が抗議行動に立ち上がる。
米兵による性犯罪が起きるたび、「ついてゆく方も悪い」などと
被害女性に責任を転嫁し、根拠もなく中傷する物言いが繰り返されてきた。
今回もインターネット上などで同様の現象がある。
その風潮が変わらない限り被害はなくならない、
との思いが集会に参加する女性たちにはある。

 「危険な場所に出かけていくような行為は慎むべきだ」
「うろうろしてたらアメジョと思われるだけ」。
インターネットの掲示板には海兵隊員の逮捕直後に事件を語る投稿欄がいくつもできた。
被害者や米兵と親しい女性たちに関するそんな書き込みであふれている。

 「アメジョ」は、米兵と親しくする女性たちを
快く思わない人たちが反感を込めて使う言葉だ。

 「沖縄のことも被害者のことも何一つ知らない人たちが、
被害者を中傷することだけは、絶対に阻止したい」

 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表の高里鈴代さん(67)は
そんな思いも込め、19日に沖縄県北谷町で緊急女性集会を開く。

 事件直後に出した抗議声明で、米側への要求の一番目に
「被害少女への精神的ケア」を掲げた。
「あなたは悪くない。痛みを共有しています」と少女に伝えたかった。

 会を仲間とつくったのは、95年の米海兵隊員ら3人による
少女暴行事件がきっかけだった。

 数年前にあった米兵による暴行事件の公判を傍聴したときのことが忘れられない。
証言台に立った被害女性に、米兵の弁護人が尋問した。
「あなたはアメジョですか」。被害を訴えればこういう目に遭う、
という見せしめだと感じた。

 基地内に連れ込まれて乱暴された女性が、周囲の中傷に遭い、
県警に出した被害届を取り下げたケースも見てきた。

 今回、被害に遭ったのは14歳の中学生。日曜日の午後8時半、
アイスクリーム店から友達と出てきたところを米兵に声をかけられた。
店の場所は繁華街とはいえ、家族連れも出入りする商業施設。
基地の集中する県中部の沖縄市では、市民の生活圏と米兵たちが
余暇を過ごす場が重なっている。街に出れば米兵と行き会うのは日常のことだ。

 同世代の子たちはどう感じているのか。

 県中部の高校2年の女子生徒(17)は「繁華街に出かけると、
米兵にプリクラや携帯電話の番号を交換しようと話しかけられることも多い」と言う。
米兵の友達もいるが、危険な目に遭ったことはない。
「米兵の友達を作ることが悪いんじゃなくて、悪いのは性犯罪をする人でしょ?」

 犯行現場近くに住む女子中学生(15)の門限は午後8時。
でも、被害少女が「夜遊び」をしていたとは思わない。
「米兵ってどんな人たちなのか、知ってみたくなったんじゃないのかな」

 女たちの会の高里さんは「沖縄の生活も知らずに
『夜出歩く方が悪い』と非難していては、なぜ米兵の性犯罪が
なくならないのか問題の本質を見誤る」と言う。
高里さんらと連動し、東京でも19日、
「アジア女性資料センター」など三つの女性団体が抗議デモをする。

(朝日新聞 2008年02月16日11時31分)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

暴行した米兵が一番悪いのは、間違いようのない事実なんだけど、

やっぱり、襲われる可能性はゼロではないので、

声をかけられてもついて行かないなど、

ちょっとは危機意識を持って米兵と接するべきだとは思います。

(この女子中学生も後悔していると思いますが。)

だから、米軍に再発防止を求めることも当然ですが、

沖縄の女性にも、この手の事件が起こらぬよう自己防衛論として、

危険な目にあって後悔しないよう、心に傷を負わないように、

声をかけられても、気軽について行かないなど、

米兵には危機意識を持って接することを教えておくべきではないでしょうか。

(これは米兵に限らず日本人男性でも言えることですが。)

「自己責任論」に関しては声に出して言っちゃうと、

沖縄や女性団体などから猛抗議が来るので、表立って言わないまでも、

内心は「米兵が一番悪いけど、襲われる可能性だってあるから、

やっぱり、ついて行っちゃダメでしょ」と思っている

政治家やキャスターやコメンテーターは、案外、多いのではないでしょうか。

沖縄県民の中にも、そう思っている人もいるから今回は、

95年に起きた米海兵隊員3人による少女暴行事件のときのように

反基地や抗議運動が盛り上がってないのかもしれません。


> 事件直後に出した抗議声明で、米側への要求の一番目に
>「被害少女への精神的ケア」を掲げた。
>「あなたは悪くない。痛みを共有しています」と少女に伝えたかった。

>高里さんらと連動し、東京でも19日、
>「アジア女性資料センター」など三つの女性団体が抗議デモをする。

こうやって抗議運動されたりメディアで取り上げ続けられるのも、

被害者の精神的ケアにならないと思うのですが。








名塚元哉 |←ホームページ