ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2008年01月22日(火) 墓場鬼太郎

関西でも先週から放送開始された『墓場鬼太郎』

全11回ということもあり、話の進むテンポが早く、

水木しげる作品独特のあの奇妙でゆったりとした時間の流れが、

削がれてしまっているのは少々残念なところなんだけれども、

全体を通してみれば、よく出来ているので気に入っています。

 ネット上の反応を読んでいたら、

鬼太郎好きの若い世代に、

意外にも、ちょっとダークな頃の鬼太郎を知らない人が多く、

鬼太郎ファンならダークな頃の鬼太郎の話も

知っているだろうと思っていただけに、

ちょっと驚きました。

原作(貸本版)のほうが、

おどろおどろしくカオスな世界が展開されているので、

これを機会に『墓場鬼太郎』を読んでほしいと思います。

絵柄は古臭さを感じざるを得ないとは思いますが、

手頃な価格で手に入る文庫版で、

昭和30年代の空気や、水木作品の奥深さを感じ取ってほしいものですね。











名塚元哉 |←ホームページ