最近、大脳生理学など“脳”に関する書籍を読み漁ってます。脳ってナンだ?意識(心や精神と表現しても良い)ってナンだ?脳が人間を支配しているのか?それとも意識(心)が人間を支配しているのか?とか、じゃ、意識はどこから来るのか?とか、意識と無意識についてとか、美しい記憶はより美しく都合よく美化されるといったような、人間の記憶力の曖昧さとか、クオリア(脳が感じる質感)についてとか、そういった話に興味を持って、年末年始は、脳科学の分野の本ばかり読んでました。しかも、読めば読むほど、新たな疑問が出てきたりして、例えば、「心の病」と言われる鬱病は、心ではなく脳内の物質(ドーパミン)などの低下によって起きる症状ですが、鬱病に至る経緯は人によって様々だとはいえ、日常生活の悩み事(ストレス)によって鬱病になるわけで、ならば、脳より先に意識(心)がストレスで疲労していることになるわけです。だから、「心の病」という表現は正しいと感じるのですが、結局のところ、心というよりも脳が一番ダメージを受けているわけです。ところが、似たような日常生活の悩み事(ストレス)で、意識(心)は精神的にはショックを受けても、脳はダメージを受けず鬱病にまで至らないこともあるわけで、だったら脳と意識はまったくの別物なんじゃないのかとか、自分でも何が言いたいのか分からなくなってきましたが、いろいろ考え込んでしまい、脳宇宙の深みにドンドン嵌っています。脳については、宇宙のように、まだほとんどその機能について解明されておらず、人間の体のパーツの中でも、一番解明が遅れている分野でもあり、その脳の未解明な部分を解明しようとしているのも脳(意識)なのですから、言ってしまえば、脳が脳を追求し解明しようとしているわけで、そう考えると、やはり脳科学は面白い分野だと思います。