倚(よ)りかからず 茨木 のり子 もやはできあいの思想には倚りかかりたくないもはやできあいの宗教には倚りかかりたくないもはやできあいの学問には倚りかかりたくないもはやいかなる権威にも倚りかかりたくないながく生きて心底まなんだのはそれぐらい自分の耳目じぶんの二本足のみで立っていてなに不都合のことやある倚りかかるとすればそれは椅子の背もたれだけこの域に到達するには、今の自分ではまだ無理。いや、一生かかっても無理かもしれない。関連日記:2007年01月02日(火) 自分の感受性くらい