橋下氏「自分の思いを実現する選択」 立候補を正式表明来年1月の大阪府知事選で、大阪弁護士会所属の橋下徹(はしもと・とおる)弁護士(38)が12日午前、大阪府庁で記者会見し、立候補を正式に表明した。橋下氏は「大阪を何とか明るく元気にしたい。(出演)番組の関係者には迷惑をかけるが、ここは自分の思いを実現する選択をした」と語った。政党の支援については「国政に準じた対立構造が必要だとは思わない」と述べ、幅広い支援を取り付けたいとした。 橋下氏は政治への関心について「5年ぐらい前からあった」としたうえで、大阪府政について「『子どもが笑う、職員が汗をかく』をテーマに、そこに最大限に予算をつぎ込み、大阪を特徴づけたい」と強調、不妊治療への助成や産科・小児科医療、保育施設などに予算を集中させていく考えを示した。 橋下氏は自民党が擁立方針を固め、当初は20日にも会見で表明する方向で調整を進めてきた。だが、5日にこうした動きが表面化すると、慎重姿勢に転じていた。 この点について橋下氏は「大阪市長選以上に仕事の調整が難しいと思った。要請を受けて断ったというのは生意気。そういうコメントを出すのは分不相応だと思ったので、初めからなかった話にしようと思った」と釈明。その後、番組で共演しているタレントのやしきたかじん氏から「今しかない。行け。番組のことは全部おれが責任を持ってやる」と言われたことなどを、立候補に転じた理由に挙げた。 橋下氏は東京都出身。大阪府立北野高校、早稲田大学を卒業。94年に司法試験に合格し、97年に弁護士登録。98年、大阪市北区に橋下綜合法律事務所を開設した。 芸能プロダクション「タイタン」に所属し、12月だけでテレビとラジオ30本余りの番組出演を予定していた。 大阪府知事選には、これまで共産党推薦の弁護士、梅田章二氏(57)が無所属での立候補を表明している。 (朝日新聞 2007年12月12日11時38分)-----------------------------(引用終了)----------------------------ワイドショーで今日の会見を見た関西以外の視聴者では、「やしきたかじんって誰?」って人もまだまだ多いのでしょうね。1週間で一転して出馬する事に気が変わったのは、すでに収録した番組(特に年末年始の特番)の調整の折り合いが付いたのが出馬に踏み切った第一の理由で、第二の理由が、やしきたかじんさんと島田紳助さんの後押しでの決断。ということですが、この二つの理由は、メディア業界内だけの問題であって、大阪府民にはなんら関係のないことです。ところが、関西の情報番組では、橋下弁護士が大阪をどう立て直したいのかという会見での発言よりも、どちらかといえば、やしきたかじんさんの関西メディアに対する影響力や、収録積みの番組やレギュラー番組の今後はどうなるのかなどといった、メディア業界内だけに留まる影響を及ぼす問題を面白おかしく伝えることに時間を割いて報道しており、情報を伝える側の幼稚さに愕然としました。確かに、100%だとか2万%出馬は無いと宣言していたのに、急に心変わりした理由を知ることも大事ですが、橋下弁護士は府知事を目指して出馬するのですから、府民にとって大事な情報とは、現時点で想い描いている公約のようなものではないでしょうか。まぁ、今後、そういった情報を伝えるほうにシフトすると思いますが。