30代成人男性の標準体重以下の以下の更に以下のくせに、面白そうなのでこの本を買いました。痩せている人間が読んでも面白かったです。(岡田斗司夫さんの本はほとんどハズレがないのですが。)これまで多種多様なダイエットが世に出ては消えていきましたが、それらのダイエットは「食べることを我慢する」とか「毎日、決められた運動をする」といった持続することが難しいものが大半でした。最近流行った「ビリーズ.ブートキャンプ」なんて、体力に自身がある人や体を動かすことが大好きな人以外に続くわけがありません。そもそも体を動かすことが大好きな人は太るわけがありません。 岡田さんの50キロ減量したダイエット方法は、1.体重と体脂肪率を毎日計り、食べたものを全てメモし、カロリー計算をする。2.一日の摂取カロリーを年齢・性別にあわせて決め、それを守る。3.食べ過ぎても後悔や反省は厳禁。翌日からフォローで切り抜ける4.毎日、水を2リットル飲む。この4つを実行するだけな運動不要の楽して痩せるダイエットです。運動不要と言ってもダイエットの停滞期にウォーキングを加えるといいそうですが。「ダイエットは我慢してする行為」から、「ダイエットは楽しんでする行為」というように考え方を変えて、他の人がこの4つを実行して痩せることができれば、これは過去にさまざまなダイエットを試すが挫折してきた人たちにとって、「聖書」になるかもしれません。 この著書の第1章で書かれている「ダイエットもつらいと感じた時点で終り、続かない」これはダイエット以外にも当てはまるのではないでしょうか。例えば英語などを学ぶこともそうです。何事にも替えがたいほど好きや、目標に向かう目的意識があれば楽しく励むことが出来ますが、嫌々やっているとか、興味を持って始めたけれど結果が中々出てこない。これは苦痛を感じ始めて途中で挫折する確率が高くなってしまいます。この本はダイエットをテーマにしていますが、内容には、ダイエットを始める前や停滞期にどう考え方を切り替えて、行動に移すかという、これまでの自分の考え方をいかに替えるかという「考え方の転換」についても指摘していますので、他のことにも応用ができそうです。岡田さん自身も著書の中で、行動を記録して自己コントロールいくという方法は、お金や仕事などの管理、人間関係や自分の将来の悩み、目標達成のためにも役立つと提示しています。 あと、他にも著書の第一章にも書かれていたことですが、・見た目や印象でキャラが決まる。・一度与えた印象は替えることが難しい。客観的なものより自分の主観で好き嫌いを優先する「自分の気持ち至上主義」が強くなっていることは確かではないでしょうか。これは、私がこのようなほとんど主観に基づいた日記を書き綴っているように、この概念は昔から存在していたとはいえ、ネットが普及してさらに強くなったと感じます。「自分の気持ち至上主義」傾向が強まってしまう面は危険でもありますが。