読売新聞 小泉訪朝から5年、今も帰らぬ12人…新たな情報得られず時事通信 「1日も早い解決を」=家族会などが緊急集会−東京東京新聞 拉致家族ら「圧力強めて」 首脳会談5年を前に集会福田氏「私の手で拉致解決」=圧力必要と麻生氏−自民総裁選自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は17日午前、大阪市内で街頭演説を行い、対北朝鮮政策をめぐり舌戦を展開した。 福田氏は、日朝平壌宣言署名から5年を迎えたことに触れ、「小泉純一郎前首相が訪朝後、拉致された人が帰ってきたが、その後の進展がない。私の手でこの問題を解決したい」と表明。その上で、「核もミサイルも北朝鮮がやめたとなれば、国交ができる。それを1日千秋の思いで待っている」と述べ、国交正常化に意欲を示した。 一方、麻生氏は「核、ミサイル問題は進んだが、拉致は取り残されている。対話、対話と言うが、圧力なくして対話は成り立たない。われわれは経験則から学ばなければならない」と、圧力重視の姿勢を改めて訴えた。 ( 時事通信 9月17日15時0分)-----------------------------(引用終了)----------------------------小泉前首相が訪朝した日朝首脳会談から5年が経過しました。その日までは疑惑扱いされていた北朝鮮政府と軍部主導による拉致が、日朝首脳会談で金豚が認めたその瞬間から事実に変りました。そして発表された5人生存・8人死亡という内容には、衝撃と悲しみとやり場のない怒りがない交ぜとなった言葉に出来ないほどの衝撃を私を含めた日本人に与えました。のちに死亡とされた8名の方の死亡内容も怪しいものと分り、5名の方とそのご家族が、晴れて帰国することとなりましたが、それ以降は何の進展もないまま時間だけが過ぎて今に至っています。ご高齢となったご家族の皆さんは、老いた体に鞭打ち、全国各地での講演会、署名活動、マスメディアのインタビュー、ときには海外にまで拉致問題解決支援を訴えるため足を運び、最愛の家族を取り戻すために必死の思いで毎日を頑張っておられます。この停滞を打破するには一体どうすればよいのでしょうか。北朝鮮による日本人拉致は、日本の主権と日本国民の人権を著しく侵害している問題であるということは、客観的に見ても間違いようのない事実です。蓮池薫さんや曽我ひとみさんは「絶対に誰かが助けに来てくれる」日本から議員の誰かが訪朝したと知ったら、「今度こそ帰れるかも」と思っていたそうです。今も北朝鮮には同じ気持ちで、一日も早い日本からの救出を心待ちにしている人たちが大勢いることを考え、皆さんが、自分や自分の家族が同じ立場になっていたらと想像し、残された拉致被害者の皆さんとその家族を1日でも早く救出できる日が来るように、拉致問題から関心を失ったりしないようにするということと、外国にも支援の輪が広がるよう大きく呼びかけていくといったように、関心を失わない風化させないということが一番重要です。関心を失うことや風化させてしまうことこそが北朝鮮の思う壺となりますから。 ところで、福田氏は大阪での街頭演説で「拉致問題を解決させる」と言い切ったようですが、もっとも重要なのは「意欲の有無」だけではなく、「問題解決の具体的手法」ではないでしょうか。福田氏の考える解決とは何をもって解決とするのかが、これまでの外交姿勢から鑑みても、どういったヴィジョンを描いているのかまったく不明ですし、福田氏の想い描いている拉致問題の解決と、拉致被害者家族や国民が考える解決には乖離があると思います。 先日の会見では、停滞している拉致問題を進展させる方法として、圧力以外の選択肢も必要だと考えていると述べられたので、対話などの融和的な方法を重視していることは間違いないのでしょうが、韓国は融和的な太陽政策を長期にわたり実行しながらも、具体的な成果が得られていないように、北朝鮮の都合のいいように利用されるだけで、同じように時間のみが経過することになってしまうことも考えられますので、福田氏が総裁になった場合は、北朝鮮の都合の良いよう動かぬように、これまで以上に拉致問題に対しての動向を注視していかなければならないでしょう。福田氏が次期総裁に決まりつつある今となっては、私の福田氏に対しての懸念がただの思い過ごしに終わることを祈るのみです。関連ブログ:『ぼやきくっくり』さま 2007.09.17 9・17から5年 今こそ国民的運動を高めよう