毎日新聞 安倍首相:辞任の意向表明 「局面を転換」理由に安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、「本日、総理の職を辞するべきと決意した。局面を転換して、新たな首相のもとでテロとの戦いの継続を目指すべきだ」と述べ、辞任の意向を表明した。首相は参院選惨敗後、内閣改造による政権立て直しを図っていたが、臨時国会でテロ対策特措法の延長問題の展望が開けないうえ、「政治とカネ」の問題をめぐり激しい攻勢にさらされることが確実なことなどから、政権の維持は困難と判断したとみられる。政権が昨年9月に発足して以来1年をたたずに辞任に追い込まれたことで、後継総裁問題は混迷が予想される。(以下省略)産経新聞 首相退陣表明 会見要旨毎日新聞 安倍首相辞意:与野党とも「全く無責任」と強い批判産経新聞 首相辞意で拉致家族会に衝撃「日本はどうなるのか」安倍首相が辞任の意向を伝えたことを受け、拉致被害者の家族会は12日午後、一様にショックを口にした。拉致問題は安倍内閣発足以来、最重要課題に掲げてきた。「拉致問題はどうなるのか」「残念としかいえな」。安倍内閣を支持してきた家族らは衝撃の大きさに言葉を失った。 家族会事務局長で、増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟、照明さん(51)は、東京都文京区にある家族会の事務所でテレビの速報を見た。「いやになるな…。どうしよう」と話したまま、言葉が続かない。「日本はどうなるのか」と前途を危ぶんだ。 有本恵子さん=拉致当時(23)=の母、嘉代子さん(81)は、自宅でテレビを見ていた。「今、北朝鮮は手をたたいて喜んでいますよ。残念の一言です」。また、低い支持率を案じ、「なんとか(踏ん張って)と思っていたのに」と唇をかんだ。-----------------------------(引用終了)----------------------------福島瑞穂などの野党政治家が「辞任は無責任の極みだ!」などと言ってますが、この方々は辞めなくても批判して、辞めても批判しているわけです。むしろ、これまで「辞めろ!辞めろ」の大合唱だったのですから、やっと望みが叶ったことで「遅いと思うけど辞めてくれてありがとう」と感謝するぐらいの器の大きさを見せ付けるべきではないでしょうか(笑) 安倍首相は中韓との関係改善などやインドとの友好関係強化など外交面での努力や、中国残留孤児やC型肝炎患者への支援への配慮、教育基本法改正、防衛庁の省昇格法、憲法改正の手続き法である国民投票法などを成立させ、政策面に失点はありませんでしたし、(まぁ、成立させた法案は左派にとっては到底受け入れられるものではなく、 公約どおりに成立させたとしても、旧来の左派が多いメディアは評価しませんでした。)長年に渡りたまりに溜まった膿が噴出した年金問題にせよ、相次ぐ閣僚の失言や事務所費問題などで閣僚の辞任も、安倍首相の国政運営が直接引き起こした問題ではないので、(任命責任については免れませんが。)自分が選んだ人選とはいえ気の毒な面も多々ありましたが、所信表明から二日後に辞任を表明するという結果は、私自身も速報テロップを見て「はぁ?」と思ってしまったように、辞めるタイミングとしては最悪な印象を多くの国民に残してしまっただけなので、与野党の批判も分からなくもありません。同じ辞めるのであれば、参議院選挙に負けた時点に決断していれば、傷口も深くならずに済んだのですが、今更何を言っても後の祭りです。このタイミングで辞任したことで、次の首相に誰が選ばれても、政局運営は非常に困難なものとなってしまうことでしょう。浮上できなければ政局運営不能で潰され、場合によっては、解散総選挙に追い込まれ、民主党に政権の座を譲る可能性が高いので、次に首相になる人は、相当の覚悟が必要なことは間違いがありません。最後になりましたが、安倍首相1年間の激務お疲れ様でした。