全閣僚が終戦記念日に靖国参拝せず、首相も行わない方向安倍内閣の全閣僚が8月15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しないことが、10日の閣議後の記者会見などで明らかになった。 安倍首相は参拝について「するともしないとも言わない」として明言を避けているが、終戦記念日の参拝は行わない方向だ。 終戦記念日に閣僚が一人も靖国神社を参拝しなかった年は少なくとも過去20年間例がなく、極めて異例だ。 塩崎官房長官は10日午前の閣議後の記者会見で、参拝しない理由について「私の信条だ」と述べた。小泉前首相の靖国神社参拝を積極的に支持してきた高市沖縄相は「安倍首相が参拝をこらえていると思うので、閣僚として(参拝を)控えようと思う」と説明した。 他の閣僚も閣議後の記者会見などで、参拝しない意向を表明。昨年の自民党総裁選の際に靖国神社問題に関する私案をまとめた麻生外相は、終戦記念日は外国出張中のため参拝しない。(読売新聞 2007年8月10日13時42分)-----------------------------(引用終了)----------------------------安倍首相はこれまで同様に行く行かないの明言を避けていますが、就任後早々に中韓との関係修復を行ったことにより、これで終戦記念日の参拝は無いだろうと私は予想しています。 仮に15日に靖国神社に参拝したとして、その後の会見で安倍首相の口から説得力ある主張が述べられるのであれば、靖国参拝に関してだけは、何が何でも反対の左派系思想の人々は最初から無視しておくとして、それ以外の世論の反応は違ってくるのかもしれませんが、喋り下手で言葉が響いてこない安倍首相では、これまで同様に上手く行くわけがないのではないでしょうか。それならば、「自ら関係修復しておきながら、それをぶち壊した」などと中韓政府や日本のメディアから徹底的に糾弾されるのは目に見えていますから、もはや、瀕死状態の安倍首相にとっては、参院選大敗の責任問題の上にさらなる波風を立てまいと、支持率が上がるかどうか分からない賭けは避けたというところでしょうか。ただ、これによって保守層からは完全に見放されてしまうわけですが。 これまで「靖国参拝は己の信条だ」と言っていた事を考えれば、いつ行っても騒ぐ人は騒ぐのですから、支持や結果に関係なく参拝するのが道理ではないかと個人的には思います。どうせ再浮上は難しいのだから、最後に己の信条を貫いて顰蹙を買って、総理の座を退くという選択肢もあるとは思いますが。 しかしながら、閣僚が誰一人として行かないというのは情けない限りです。これでも内閣発足時は“超タカ派”内閣の誕生などと内外で騒がれたものですが・・・。いつも自分のう○ちは自分でお持ち帰り。