痛いニュース(ノ∀`) 2007年07月14日【東京】 英高級ブランドのエコバッグ先行発売で大騒動、「誠意を見せて下さい」と女性客イギリスで大人気となっている高級ブランドのエコバッグが14日、東京で先行発売された。ところが、未明から女性客が殺到し、購入できない人が続出した。東京・銀座の店では、開店1時間前に長蛇の列ができ、警察が駆けつける騒ぎにまでなった。殺到した女性たちのお目当ては、アニヤ・ハインドマーチ製のエコバッグ。夜明け前に整理券が配られたが、手に入らなかった客が店に詰め寄った。客は「どうにか解散させてくれる!?わたしたちもういたくないのよ、ここに!」と怒り心頭の様子だった。一方、新宿のデパートでも「ちょっとちょっと逃げないでくださいよ、ちゃんと誠意を見せてください!」といった声が聞かれた。さらに、7月6日に発売された台湾でも、店に客が殺倒した。世界中で爆発的人気のこのエコバッグ、女性たちの熱い視線は収まりそうにない。※動画:http://www.fnn-news.com/windowsmedia/sn2007071407_300.asxhttp://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00114314.html-----------------------------(引用終了)----------------------------たかが、エコバッグにこの騒ぎ。エコというのは、自然保護のために自分のエゴを、ある程度の我慢をしながら生活することが、基本精神の根底にあると考えているのですが、 エコバッグを買うためにそのエゴむき出しにしているのを見ると、ブランド物の布袋を手に入れたいだけで、たぶん、このエコバッグには、人参やら牛乳やら入れて利用するのは皆無でしょうから、本来のエコの概念から遠ざかっているような気がします。 エコロジーを含めた社会貢献をファッションとしてだけしか捉えていない風潮には少し違和感があります。ただ、最初はファッションとした感覚で捉えていたとしても、その後も環境などのことを考えて行動するのであれば、きっかけの部分はそれであっても良いとは思っていますが、ただ、気軽な感覚で実践していくと、きっかけが気軽な分だけ、ほとんどの人は長くは続かないもので、2年前に流行って、今は見向きもされていない、「ほっとけない世界の貧しさ・ホワイトバンド」なんてのが、その典型的な現象の一つです。ホワイトバンドを買ってからの一時は世界の貧困に目を向けていても、その後も何らかの活動を続けている人は極々わずかで、ほとんどの人はその一時で終ってしまっただけで、身につけていたホワイトバンドはゴミなっているか、引き出しの奥で放置されているのが関の山だと思われます。 エコバッグにしても、わざわざ新たに作る必要も買う必要もなく、すでに持ってる大きめのバッグや、スーパーのビニール袋を破れそうになるまで何度も使った方が、本来のエコロジーの趣旨に副っていると思うのですが、さまざまな業界がオリジナルデザインのエコバッグを発売しているのを見ると、エコの名目にして、業者が儲けようとしているだけだと冷めた目で見ています。この騒動にしても、お店に集まった人のほとんどは、エコロジーのことを考えているというよりも、ブランド品だから、メディアが騒ぐから、持っていれば一時の優越感に浸れるから買っているだけではないでしょうか。このブランドメーカーのエコバッグがネットオークションでは、転売目的で買い占めたものが出品され、数万円の高額で取引されていますが、きっと、中国では、このブームに便乗しようと、今頃は必死でエコバッグのコピー品を作っている最中でしょうね(笑)(もしかするとこのブランドのエコバッグ自体も中国製なのかもしれません。) ところで、環境保護に関しては、自分でもある程度心がけて実践していますが、実践しつつもいつも心の奥で思っていることがあります。それは、かなりの暴論であると承知した上であえて言い切ってしまえば、究極の環境保護というのは、人間がこの世から滅びること以外にないんじゃないのと思っています。地球を一つの生物と捉えた場合、そこに巣くう人間というのは、その体を蝕む悪性のウイルスみたいなものですから。そういうバカなことを考えていたら、 4月にNHK BShiで放送された、円谷プロ制作の『怪奇大作戦 セカンドファイル』 に、自然保護を訴える科学者が、人間が存在するからこそ環境が破壊されるのだと、己のエゴをむき出しにして、人間を死に至らしめる杉花粉を改良した細菌兵器を開発し、それをばら撒き日本をパニックに陥れるという話がありました。(ちなみにこの話は来週の日曜日(22日)に地上波でも放送されます。)現実でも少々過激な環境保護団体はすでに幾つか存在しており、そんな団体が、最終的に思想の行き着く先は、テロリストと同じようになる恐ろしさを秘めていると感じます。 人間は生きている限りは、間接的もしくは直接的に、環境を汚さないと生きていけないわけですから、その分、同じように環境の保護にも取り組んでいくべきですが、結局のところ、環境破壊も環境保護も所詮は人間のエゴによって、生み出されているものには変りありませんね。夏に向けて散髪してきたワン。