ニコニコ動画にて、NHK『報道首都圏 ネットの“祭り”が暴走する』を見ました。すでに動画は削除されていますので、【ニコニコ動画】NHK「特報首都圏」ネットの“祭り”が暴走するsokさまのブログに番組のテキストお越しがアップされていますので、ご紹介します。sokの日記 2007年07月07日NHK 特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』テキスト起こしNHKで紹介されたネットの「祭」現象が、マンガ『嫌韓流』の話や、 2006年6月 大学准教授 東京裁判の論文 7月 俳優 在日韓国人擁護の発言 8月 タレント 護憲の書籍出版 9月 スポーツライター 皇室に関する発言 2007年1月 フリースクール 教育方針 6月 弁護団 裁判の弁護方針ちょっと一方のベクトルに偏りすぎて恣意的にも感じられます。大学准教授と俳優とタレントとフリースクールに関しての祭は、私でさえも知らないので、どちらかといえば、ネット以外の既存のマスメディアでも取り上げられた子供の臓器移植のために募金をお願いした両親に対しての「死ぬ死ぬ詐欺」という言葉まで生み出してしまった酷い話や、評論家・池内ひろ美氏のブログの文章によっての炎上や脅迫事件のほうが有名なので、ネットで暴走する祭り(攻撃)を取り上げるのであれば、この2件の方が相応しいと感じるのですが。ネット掲示板は、顔が見えない分本音を書き込める場所でもあるので、スレが持続したり或いは「祭り」現象が続くということは、逆に言えば実社会でも、そのことについて何か思う人が多いという証拠でもあります。ほとんどの人が興味のない報道が紹介されたスレッドが閑散としているように、いくら仕掛け人が頑張っても、不特定多数の興味を得られなければ無理ですから、祭りになるものには、もともとそういう反発や共感を生み出す土壌が、あるからとも言えるのではないでしょうか。ただ、そんなに「祭り」になるような話題か?と首を傾げたくなる祭り現象も多いです。 この番組で紹介された光市母子殺人事件弁護団の懲戒請求について、ここ数日考えていたことを書きます。番組内でも懲戒請求とは違う、脅迫文が弁護士事務所に相次いで送られているそうです。今日はこんな報道もありました。TBSニュース 朝日新聞に母子殺害弁護人脅す文書web魚拓こういう行為は言語道断ですし、また、NHKの番組内での前田弁護士の言葉(sokさまのテキストお越しより抜粋します。)>弁護士 前田裕司さん:懲戒請求が、その、異常な形でなされているということとか、 >或いは、日弁連に脅迫状が来たとかですね。>その、殺害予告が警察になされているというか、>従来の、まあ、弁護団批判とか、弁護人批判ということと対比しても、>やはり突出してんじゃないかと。>刑事弁護を担う人が、より一層少なくなってしまうっていう、>そういう現象が生じるとすれば、非常に危機的状況だと思いますね。sokの日記 2007年07月02日刑事弁護人の懲戒請求について(一部抜粋)本件裁判を抜きにしても、現状では刑事弁護に対する誤解と偏見に基づくバッシングが絶えないのに、もし仮に、このような抽象的な論拠や推論で刑事弁護人の懲戒請求が認められるとなると、今後、凶悪犯罪の刑事弁護の引き受け手は減少するという事態も想定されますし(※1)、本請求が先例となれば、当事者の一方に肩入れする人達が相手の言質を取って裁判外から裁判に影響を与えようということにもなりかねません(裁判官が影響を受けることはないでしょうが、弁護側の心理的負担、訴訟準備などに影響する可能性があります)。そして、そのような先例は主義主張を同じくする者だけが独占的に使えるものではないでしょうから(※2)、司法に政治闘争を持ち込むことになりはしないかと危惧します。『たかじんのそこまで言って委員会』での橋下弁護士の発言を基に、懲戒請求について呼びかける話を書きましたが、前田弁護士やsokさまの懲戒請求が多く届いたことで、刑事弁護の減少などの危惧は理解できますし、(ただ、何のために弁護士法に事件の当事者以外にも誰でもが、 懲戒請求を求められる制度があるのだろうかとも感じますけれども。)脅迫文までが相次いで送りつけられているという、暴走行為は私自身が望んだ結果ではなく、削除したとしても、キャッシュや魚拓で残っているでしょうし、さまざまな時事ブログでも懲戒請求を呼びかけているので、この暴走の勢いを弱めることに繋がるとは思えませんし、懲戒請求を呼びかける話を書いておきながら削除するというのは、逃げや卑怯と思われてもしかたがないことも承知の上ですが、脅迫文によって、弁護士の方々やその家族の生活が脅かされるという、この当初では予期していなかった、不本意な事態までを招くことのきっかけ作りをした一人として、日に日に責任の重さを痛切に感じていますので、5月27日と6月20日の懲戒請求について書いた文章を削除しました。