山口・光の母子殺害事件差し戻し審で、被告人が殺意を否認1999年4月、山口県光市で会社員本村洋さん(31)の妻の弥生さん(当時23歳)と長女の夕夏ちゃん(同11か月)が殺害された事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われた元会社員(26)の差し戻し控訴審の第2回公判が26日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であり、被告人質問が始まった。 元会社員は弥生さん殺害について「危害を加えるつもりはなかった」などと述べ、1、2審で認めた殺意や乱暴の目的を全面的に否認した。 昨年6月、最高裁は「特に考慮すべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」として、2審の無期懲役判決を破棄、審理を差し戻した。犯行当時、18歳1か月だった元会社員に対する死刑適用の是非が最大の争点で、殺意や乱暴目的の有無のほか、犯行状況についても弁護側は争う姿勢を見せている。 この日は弁護側が被告人質問し、弥生さんに対する犯行状況を中心に聞いた。元会社員は犯行時の心理を「中学1年の時に亡くなった実母のイメージを弥生さんに重ね、甘えたい気持ちが強くなり、後ろから抱きついた」と説明。 首を両手で強く絞めたと最高裁が認定した殺害方法については、「激しく抵抗されたのでパニック状態になり、体を押さえ続けたが、気が付かないうちに右手が首を押さえていた」と殺意を否認した。 28日まで3日間、集中審理が行われ、弁護側、検察側双方の被告人質問や、弁護側が行った心理鑑定の鑑定人の証人尋問がある。(読売新聞 2007年6月26日16時40分)被告「恥ずかしがって反応」母子殺害、公判詳報山口県光市の母子殺害事件をめぐる差し戻し控訴審の第2回公判で、元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する被告人質問の主なやりとりは次の通り。 《被告は紺色のジャケットに白いズボン姿。質問は排水の点検を装い、被告が本村さん宅に上がった場面から始まった》 弁護人「作業が終わったと告げたら、弥生さんは何と言ったのか」 被告「『ご苦労さま』という趣旨のことを言ってくれた」 弁護人「それを聞いて、どういう気持ちになったのか」 被告「とにかく甘えたいなという気持ちを持った。頭をなでてもらいたい気持ち。それで、弥生さんの後ろに回りこんで抱きついた」 弁護人「弥生さんはどう反応したか」 被告「抵抗するとは思っていなかったのに、立ち上がろうとした。お母さんに嫌われたような感覚になった」 弁護人「『お母さん』とは」 被告「中1のときに亡くなった実母。弥生さんを通して、実母の姿をみていた」 弁護人「それで、どうなったのか」 被告「弥生さんと一緒にあおむけに倒れてしまった。手足をばたつかせていたのを押さえようとしたら(プロレスの技の)スリーパーホールドの形になった」 《席から立ち上がり、身ぶりも交えて説明する被告。傍聴席の遺族からはため息が漏れた》 弁護人「弥生さんはどうなったか」 被告「無我夢中でいたら、動かなくなった。『なんてことをしてしまったんだろう』と呆然(ぼうぜん)とした」 弁護人「その後で覚えていることは」 被告「背中に強い痛みを感じて振り返ったら、弥生さん、つまりお母さんが何か光るものを振り上げていた。振り払おうとして、弥生さんを下にして倒れた」 弁護人「どう思ったか」 被告「弥生さんにお母さんのイメージを抱いていたので、信じきれない思いになった」 弁護人「それからどうしたのか」 被告「弥生さんを押さえつけていたら、徐々に力がなくなって動かなくなった。それでも、さっきは気絶していた弥生さんから反撃されたので、押さえ続けていた」 弁護人「どうなったか」 被告「視線を向けたら、弥生さんののどを僕の手が押さえていた。信じられない状況に陥ってしまった」 《検察側は被告が弥生さんに馬乗りになり、首を絞めて殺害したと主張。これまでの判決も、検察側の主張通りに認定している》 弁護人「乱暴しようと思わなかったか」 被告「全くない」 弁護人「その後は」 被告「粘着テープを取りにいった。お母さんが変貌(へんぼう)するのを止めるため、手を縛ろうと思った」 弁護人「『変貌』とはどういうことか」 被告「お母さんに何かがとりつくような感じ。お母さんは暴力をふるわないし、抱きとめてくれる存在なのに」 弁護人「それからどうしたのか」 被告「弥生さんの服を胸のあたりまでずらし上げた」 弁護人「なぜそんなことをしたのか」 被告「女性なので、恥ずかしがって反応するだろうと思った」 弁護人「この時点で弥生さんが亡くなっているとは思っていなかったのか」 被告「思ってないし、思いたくなかった」 弁護人「その後、弥生さんの胸を触るなどしたのはなぜか」 被告「赤ん坊に戻りたい心境だった。反応を示してほしかったが、それ以上に甘えたかった。その後で、亡くなっているのに気づいた」 弁護人「そのときに赤ちゃんの姿が目に入ったのか」 被告「泣いているのに気づいた。泣く原因を作ったのは自分なのであやそうとしたが、弥生さんを死なせてしまった直後で力が入らず、赤ちゃんは頭から落ちた」 《これまでの判決は、被告が本村さんの長女、夕夏ちゃん=当時11カ月=を頭から床にたたきつけたと認定している。この日の尋問はここまでで終了。被告は退廷時、遺族らが座る傍聴席に頭を下げたが、視線を向けようとはしなかった》(産経新聞 6月26日21時19分)TUFニュース 光市母子殺害、元少年差し戻し審に (一部抜粋)弁護団は、8年も前の事件のことで、元少年の記憶には不鮮明な部分もあるのではないかと話しています。-----------------------------(引用終了)----------------------------パニックになって気がついたら死んでいたと言うわりには、その後に、生き返らせる儀式と証して死体を強姦したり、泣き叫ぶ赤ん坊を床に2度叩きつけたのちに絞殺、しかも財布を奪って逃げていたりと、その後の犯行は冷静に行っているのはナゼ?>弁護団は、8年も前の事件のことで、元少年の記憶には>不鮮明な部分もあるのではないかと話しています。脳科学によると、人間の記憶は時が経つにつれ、少しずつ不鮮明になり、その不鮮明となった部分を補うために記憶そのものがウソを作りだしてしまうそうです。ですから、8年前のことなので記憶が不鮮明になるというのは、多少は有りえるとしても、差し戻し控訴審になったら、急に記憶(証言)がここまでガラリと変ってしまうのは、記憶そのものがウソを作り出してしまうにしても無理がありすぎますよ。無茶な弁護と被告に殺意否定をさせたりと、なんだか、福田孝行を一番死刑にしたいのは、実はこの弁護士たちなのではと思えてしまうのは私だけでしょうか。