ウッズに「ハニカミ王子知ってる?」男子ゴルフの全米オープン選手権を前にした記者会見が12日、米ペンシルベニア州オークモントCCで開かれたが、日本のテレビ局がタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン(ともに米国)に対し、「ハニカミ王子」こと石川遼(東京・杉並学院高)について質問。メジャー大会には全く場違いな問いに、世界中から集まった報道陣のひんしゅくを買った。 ウッズには「彼について知っているか」と聞き、ミケルソンに対しては「石川君にメッセージを」などと発言。大勢の記者であふれ返った会見場のあちこちで失笑が漏れ、質問者には冷たい視線が集まった。 (スポニチ 2007年06月13日 09:27)産経iza テレ朝に大ブーイング…ウッズにハニカミの質問、全米OP会見で 失笑と侮蔑-----------------------------(引用終了)----------------------------5年前にノーベル賞を受賞した田中耕一さんを追い回し、海外での授賞式や各種レセプションまで出向いて、海外メディアから大顰蹙を買った過熱報道振りを思い出させます。例えば、パーティーの料理を作る厨房に潜入取材をして怒られたり、各国あわせての受賞者記者会見のときも、「賞金を何に使うんですか」などと恥ずかしげもなく質問をして、会見に居合わせたノーベル賞の広報担当部長から、間髪をいれず「科学的な質問をして下さい」と要請され、その後、ほとんどの日本の記者は専門知識を持ちえていなかったので、科学的な質問が出来なかったということがあったように、日本のメディアはたくさんの顰蹙を買っていましたが、旅の恥は掻き捨てじゃあるまいし、平気でこんなバカな行為が出来たり、その場において意味の無い質問が平気で出来るのは、ただのミーハーな一般人の旅行者気分だけで現地に赴き、他国の記者では当たり前のジャーナリスト常識を持ちえていないからでしょう。偉業を成し遂げた先人に敬意を表するとか、TPOをわきまえるという感情を持っていない、この常識のなさは、ニュースなどの事故現場からの生中継の時に、携帯電話をかけながら、恥ずかしげもなく「映ってる?」なんて感じに嬉しそうにテレビカメラに向かってピースしたりしているアホな寒い空気を作り出している野次馬となんら変わりありません。 「言論の自由」という言葉が卑しく感じられるようになったのは、「言論の自由」を行使している人達が、どんどん卑しくなっているからではないでしょうか。現実的には言論の自由なんて誰にでもある訳ではありません。報道される側の人物は、よほどの地位にある人でない限り、当然のごとく「言論の自由」をほとんど行使出来ません。だからこそ報道する側は慎重であるべきなのに、TVは「言論の自由」を自らの私物のように扱い、真面目にスポーツに打ち込んで活躍した人間に対して、一般人が踊って騒いでくれれば、もっと稼げるとばかりに、勝手に「○○王子」と名前をつけて、勝手に加熱して大騒ぎして、本人や周囲に多大なる迷惑をかけているのを見ると、それを見せられる方は薄ら寒いったりゃありゃしません。報道される本人の気持ちより損得勘定で番組を作り続けている。だから、日本では科学者であってもメダルを取ったスポーツ選手であっても、海外のスターや海外で活躍するスポーツ選手でも庶民の地位に平気で引きずり落とすことばかりに躍起になるのではないでしょうか。 どこぞのコメディアンがあの○○王子のバカ騒ぎ振りを揶揄して、常に海パンからハミチンしている水泳選手を「今日も清々しいハミチンぶりですね〜。」なんて、メディアが喜んで取り上げていると言う「ハミチン王子」というコントでも作って欲しいものです。