時事通信 4月18日 長崎市長銃撃・長崎市長が死亡「入札改革で受注不利に」城尾容疑者が動機供述城尾哲弥容疑者(59)が長崎県警捜査本部の調べに対し、「長崎市の入札制度改革で(公共)工事を受注しづらくなった」と供述していることがわかった。 借金で困っていたとの情報もあり、県警は、公共工事を資金源にしていた城尾容疑者が金銭的に追い込まれ、伊藤一長市長や市への不満を募らせた可能性もあるとみて調べている。 長崎市によると、2002年、競売入札妨害事件で市議や市幹部が逮捕されたことを受け、電子入札システムを導入したり、大半の工事を指名競争入札から一般競争入札に切り替えたりするなど入札制度を刷新。 伊藤市長は当時、「(これで)不正は起きない」と話していた。地元業者は、「以前は暴力団と関係の深い企業にわざわざ高値で下請け工事を発注する業者もいたが、制度改革の結果、業者同士が値下げ合戦を繰り返して利益が減り、こうした企業に発注する余裕がなくなった」と打ち明ける。 (読売新聞 4月20日4時13分)-----------------------------(引用終了)----------------------------アメリカの大学で起こった銃乱射事件が伝えられた日の夜に、日本でも、長崎の伊藤市長が、暴力団組員によって射殺されたというショッキングで痛ましい事件が起こってしまいました。城尾容疑者はまだ射殺に至った経緯の多くを語ってはいないので、その理由を100%断定できませんが、市道工事現場での車の破損事故について賠償金が出なかったことや、入札改革で受注不利になった怨みを供述しているという報道が出ているので、怨みがあったという線が現時点では有力だということです。しかしながら、一部のメディアや知識人や政治家やブロガーの論調は、事件があった次の日から、平和運動に携わっていることへの言論弾圧だということにしたくて仕方がないようです。 あるブロガーは、表は向きは怨みとして報道しているが、メディアは本当のことを伝えられないようにされている。暴力団と政治家と右翼はウラでつながっているので、国民投票法案も決まったこともあり、改憲にとって邪魔なリベラル的思想の人間を排除しようという言論弾圧に違いないのだ。60数年前の戦争が始まる前の世相に似ている。とまで恥ずかしげも無く言い切っています。 どのような理由があるにせよ、こういった反社会的行為は正当化されるべきものではありませんし、また「民主主義に対する挑戦〜」とか「政治的なテロ〜」というのも確かにその通りなので、思想的背景を基にした言論弾圧だと思うのはご自由、どうぞご勝手にと言うしかありません。しかしながら、暴力団が存在している事にたいして一言の批判を行うことなく、思想的拝見を基にした言論弾圧に話を持っていってしまうのは、言論弾圧にした方が、自分たちのプロパガンダ的意見を広められると、伊藤市長の死を都合よく利用しているように思えてなりません。 まるで、3年前の4月、イラクで無謀な三人組が拘束された時、一番重要な三人組みの解放を最初に叫ぶことなく、これを利用して自分達の意見を押し通そうと自衛隊撤退を叫んだ、さもしい市民団体どもを思い起こさせます。◆長崎市長銃撃、容疑者の文書などテレ朝から押収長崎県警の捜査本部は19日午前、城尾容疑者の差出人名義でテレビ朝日(東京)に郵送された、伊藤市長への不満を記した文書とカセットテープ4本を押収した。 テレビ朝日広報部が明らかにした。 テレビ朝日は任意提出を拒んだが、県警が裁判所の差し押さえ令状を示したという。 (読売新聞 4月19日18時34分)-----------------------------(引用終了)----------------------------すんなり渡しておけば、大事にならなかったのに。これでは、18日の『報道ステーション』で「犯行声明に相当する文は無かった。」と言い切ったことが、「実はウソだったんじゃないの?」などと疑われても仕方がありません。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加