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2007年04月09日(月) 石原氏が3選

都知事選、石原氏が3選

東京都知事選は8日投開票され、現職の石原慎太郎氏(74)(無)が、
前宮城県知事の浅野史郎氏(59)(無)、
元足立区長の吉田万三氏(59)(無=共産推薦)ら新人候補を破り、3選を決めた。

(読売新聞 2007年4月8日22時10分)


読売:東京都知事選 開票結果

本当に少数派、外山恒一氏…都知事選投開票

「当選したら私もビビる」発言など見どころ満載の政見放送で
インターネット上で話題の外山恒一氏(36)は8日、
JR高円寺駅前にテレビを設置し、若者など約100人と開票速報を見守った。

 「午後8時に当選確定が出てからがオレの選挙」と豪語。
少数派の雄を自認する外山氏は目標を当選ではなく、非主要候補の首位に設定。
開票作業が終了するまで「政府転覆」などの主張をマイクで繰り返した。

 だが開票が進み、得票がそれほど伸びないことが判明すると
「諸君。オレはもうちょっといくと思っていた。
我々は本当に少数派だった」と敗戦の弁。
周囲からも「そうだー」と掛け声が飛んだ。

 選挙戦を終えた外山氏は「一瞬、落ち込んだけど1万票を超える得票は、
1000人に1人がオレを選んでくれたこと。勇気づけられた。
あの政見放送を流した時点でオレの勝ち」と満足げだ。
今後は2、3日中に九州に帰り、
22日から始まる熊本市議選に備えるという。

(2007年4月9日06時04分 スポーツ報知)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

昨日は、統一地方選前半戦の投開票日で、

もっとも注目を集めたのが東京都知事選でした。

その都知事選に関してメディアは「接戦」なんて伝えていたわりには、

開票開始の20時2分頃には石原慎太郎氏の当確のニュース速報が流れたので、

正直なところ評しぬけて盛り上がりに欠ける。

朝になって正確な獲得票数が分かれば、

石原 慎太郎 2,811,486票
浅野 史郎   1,693,323票

石原氏の対立候補としてもっとも注目を集めた浅野氏から、

118万票の差をつけての圧勝だったわけで、

前回、石原氏に投票した人から19万人しか離れておらず、

メディアの批判報道(石原氏の身から出た錆とは言え)の効果は

あまり功を奏しなかったわけです。

 今回は浅野氏が一応は宮城県知事としての

評価(?)と知名度が有るということで、

もっとも注目を集めた対抗馬となりましたが、

「白河の清き流れに魚住まず 元のにごりの田沼恋しき」という言葉があるように、

石原氏が格別有能とは思えないのだけど、

これまでに行ってきた政策や、今後の公約を見ると、

少なくとも未知数の浅野氏よりはマシだと考えている人が居たことと、

他にも当選の最大の要因は現職という強みがあるように、

政党や政策ではなくて「いままでやってた人そのままでいいや」と

と考えた有権者も多かったのではないかと思います。

他もだいたい現職が勝っていますね。

 負けてしまった浅野氏は反石原を意識しすぎたように思えます。

反石原はどう転んでも反石原なのですから、

そういった方々の票は手堅いわけです。

それ以外の反石原でもない、

言ってしまえば気分で流される無党派層や

「前のままでいいや」と深く考えていない有権者を引き付けて、

そのままガッチリと離さないような具体的な政策ヴィジョンを提示できなかったことや、

人の目を引きつける力強さがなかったことにあります。

これらが無ければ現職に勝つことは容易ではありません。

無党派層には現職の批判はほぼ無意味なことなのですから、

要するに、いかに有権者を酔わせるかということが

出来なかったことに尽きると言えるのではないでしょうか。

 今回の都知事選の結果を受けて、

一部で浅野氏に投票した有権者を良民扱い、

石原氏に投票した有権者を単純な愚民扱いして、

惨めな負け惜しみをブログに書いておられる方々もおられますが、

石原氏に投票した有権者を愚民扱いして批判すれば、

浅野氏はそんな単純な愚民さえ踊らすことが出来なかったということですし、

単純な愚民を踊らす力も無い無能な存在になってしまうことに気付かないのですよね。

ああいう批判というより愚痴は、

感情が先に来て論理的になれていない分本当に惨めだし、

書いていて恥ずかしくないのかなと思います。


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名塚元哉 |←ホームページ