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2007年02月15日(木) 枯れすすきコンビ

東海新報 2月15日付コラム 世迷言

いつもながら北朝鮮の外交・交渉術には感心させられる。
再開された六カ国協議はのっけから法外な要求が飛び出したので、
これは決裂間違いなしと誰しもが思った。
だが、最後はきちんと帳尻を合わせて「アンニョヒカセヨ(グッドバイ)」だ
▼協議の目標は北の核放棄というその一点にあるが、
せっかく手にしたおもちゃを手放すわけがないのは自明も自明。
しかし「段階的に進めますよ。まず一部の核関連施設を停止、
封印しますから例のものをよろしくね」と猫なで声をあげられると、
「今度こそは本気かもしれない」と半信半疑ながらも信じたくなるのが、性善なる国々
▼こうして北朝鮮が六十日内に「初期段階の処置」とやらを取ると、
五カ国は重油五万トン相当のエネルギーを支援する。
そして核放棄努力の進行状況に応じて最大で重油百万トンを支援するというのだから、
このおもちゃは作った甲斐があろうというむの。
放棄したという確証なしに「放棄していく」という態度をみせるだけで
「まんまとせしめる」技術は世界特許申請ものだ
▼日本政府が拉致問題解決まで支援はしないと覚悟を決めたのは当然で、
これに対して「非核化の恩恵を受けて支援しないのはおかしい」と
韓国代表が名指しで非難したというが、喉元に匕首(あいくち)を
突きつけられて「カムサハムニダ(サンキュー)」でもあるまい。
日本国内にも「これでは孤立する」という意見もあるが、独
自の立場を貫くことに何の迷いが必要だろうか
▼他国の国民を拉致し、核爆弾をこしらえ、
それをタネに恫喝を繰り返す相手になんで“見返り”を与えなければならないのか。
こんな理不尽に理解を示す方がおかしいのだが、そんな能天気がごろごろいる。


「北朝鮮を利する」と批判=6カ国合意、山崎氏らの発言で−自民・町村氏

朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の合意をめぐり、
15日開かれた自民党各派総会では、日本の対北朝鮮政策について発言が相次いだ。
町村派の町村信孝会長は、安倍政権の対北外交姿勢を非難する
山崎拓前副総裁らを念頭に、「党内でああだこうだ言うこと自体が
北朝鮮を利する、ということが何で分からないのか。
わたしは不思議でならない」と批判した。 

(時事通信 2月15日17時1分)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

町村氏の仰るとおりです。

メディアは、「与党からも孤立を懸念する声が」と報じるのですが、

記事やインタビューに出てくるのは、

山崎拓氏と加藤紘一氏のいつもの“枯れすすきコンビ”です。

メディアも自分達の意向に沿う意見を

言ってくれる人にしかインタビューしないのですが、

あまりにも人材不足すぎやしませんかね。

この二人は北朝鮮寄りの議員であることは、

よほどの疎い人でない限り分かっているのですから、

もっと、意外にもこんな与党議員から否定的な意見が!という

あまり予想していないような人物からの発言を引き出させてみてくださいよ。


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名塚元哉 |←ホームページ