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2007年02月07日(水) 健全・不健全

社民党・保坂展人のどこどこ日記
「結婚し2人以上子どもを望むのが健全」柳沢第2失言に驚く

またまた出ました柳沢厚労大臣の「第二発言」。今朝の閣議後の記者会見で、
「女性は産む機械」発言のお詫びを述べつつ
「職務を全うしたい」と続投宣言をした。今後の少子化対策について
「結婚し2人以上の子どもを持ちたいというきわめて健全な希望に
フィットする政策を考えいかなければならない」とポロリ。
「結婚・子ども2人希望が健全」という「健全」という言葉にひっかかる。
「健全」があるからには「不健全」が存在することになる。
「子どもをつくらない」「いらない」「つくることが出来ない」のは不健全なのか。

(発言内容)

家庭を営み、子どもを育てるということには、
人生の喜びがあるんだという意識の面で、自己実現といった広い範囲で、
若い人たちがとらえることが必要だと思う。他方、ご当人の若い人たちは、
結婚をしたい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけです。
そういう若者の健全な希望に、我々がフィットした政策を出していくという
ことが大事だと思っている。(朝日新聞より引用)

「健全」「健全」と2回も出てくる。
「若い人たちが結婚して2人以上の子どもを持ちたい 」
という願望を持つことが「健全」だというなら、
政界では若手だが世間では中年の(私も同世代と断っておく)
安倍総理は「夫婦ふたりで子どもなし」は
「不健全」ということにならないか。
また、身体に障がいがあるがゆえに子どもを持つことが
出来ないカップルはどうなのか。
また、病を得て子を産むことの出来ない女性はどうなのか。


     (以下省略)

-----------------------------(引用終了)----------------------------

昨日の日記でも紹介しましたが、国立社会保障・人口問題研究所が05年に

実施したアンケートでは、若者の9割が「いずれ結婚するつもり」と答え、

希望する子どもの数は「2子以上」が85%だったという結果を基にして、

2子以上持つことが健全と言ってるのではなく、

若い人に子供を持ちたいという願望があることが健全だと考え、

行政はその国民の「健全な願い」の実現を目指して、

サポートして行けるようにしなければならないと、

柳沢厚労相は述べただけであり、

それ以外の考え(結婚しない、結婚しても子供は要らないor一人で良いなど)が、

不健全だとは一言も言っていません。

それを「子供一人なら不健全なのか!」とか、

「何らかの理由で子供を産めない人は不健全なのか!」とふれて回っているのは、

社民党の福島氏や保坂氏を初めとした野党の面々とメディアだけです。

 私は保坂氏が例に挙げたような、安倍首相ご夫婦を始めとした、

子供が欲しく産みたい気持ちがあっても、

何らかの身体的理由で子供を産めない人は不健全だとは思いませんし、

子供が一人の家庭も不健全だとは思いません。

そのような立場にある人々を持ち出し、

この人々は不健全のなのか!と勝手に解釈して、

騒いでいる議員やメディアの考え方が、

不健全というか配慮に欠けて不謹慎なのではないか、

相手の失言を責めるあまり、責める側も気付かぬうち、

そういった立場にある人々を傷つけてしまっているのではないかと、

私は、ここ一連の失言騒動を横目で見ながら、

そう思えて仕方がありません。


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名塚元哉 |←ホームページ