「納豆でやせる」データ架空…「あるある大事典」陳謝関西テレビは20日、フジテレビ系列で今月7日に放映した「発掘!あるある大事典(2)」の中でデータのねつ造があったとして、千種宗一郎社長(62)が記者会見を開いて陳謝。 21日分から、しばらく番組の放送を中止する方針を明らかにした。 同局によると、ねつ造が発覚したのは、7日放送の「食べてヤセる!!! 食材Xの新事実」。アメリカの最新研究を基に、「納豆にはダイエット効果がある」をテーマに、男女8人を対象に実験を行う内容だった。 しかし実際には、番組中で表示された「血中DHEA量」、「血中イソフラボン」などのデータの測定をしておらず、数値は架空のものだった。 また、研究者のコメントや、「やせた」とさせる被験者の写真も、実際とは違うものを使っていた。 千種社長は「このような事実と異なる内容を含む番組を制作し、放送いたしましたことは、報道機関としての放送局の信頼を著しく損なうものであり、視聴者の皆様の信頼を裏切ることとなり、誠に申し訳ございません」と陳謝。近く局内に調査委員会を作って、原因究明にあたるとともに、番組の今後についても協議することを明らかにした。(2007年1月20日20時6分 読売新聞)あるあるサイトのお詫び文簡単なまとめ1.アメリカのダイエット研究の紹介の比較写真は無関係の写真を使用 2.テンプル大学教授のイソフラボンを勧める日本語訳コメントは内容も含めて捏造 3.「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」実際は測定してなかった 4.納豆を朝2パックまとめて食べた&朝晩1パックずつに分けて食べたの比較実験は架空 5.8名の被験者、血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のもの 6.「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用 -----------------------------(引用終了)----------------------------騙されて、あっちこっちのスーパーを探し回っている人と、大量に納豆の発注かけてたスーパーはお気の毒さまでした。納豆売り切れ騒ぎに巻き込まれた納豆好きの人にとっては、この納豆バブルはいい迷惑だったと思います。問題なのは、納豆自体がどうのこうのではなくて、全くの出鱈目データを意図的に作って放送した事です。なぜ、このような捏造データを元に放送をしなければいけなかったのか、今後の調査が待たれるところです。この番組は以前から医者や学者からは、根拠のない実験結果を放送するエセ科学番組として、ネットや雑誌で、その悪質ぶりが槍玉に上げられる事が多々ありましたが、今回の捏造放送によって番組は終了するでしょう。だいたい、あの番組は、様々なダイエット特集をやっていますが、それを実行して痩せるのなら、レギュラー出演している柴田理恵さんはもう痩せていると思います。以前にTBSの似たような健康番組でも、白いんげんダイエットで、下痢や嘔吐などの健康被害を訴える人が出てきて番組が終了しましたが、TV局や新聞社は捏造しようが何しようが、会社そのものは潰れないから良いですよね。謝罪会見を行い関係者を処罰して番組そのものは終わりになりながらも、喉元過ぎれば、また捏造報道やヤラセなど同じような過ちを繰り返し、しかも捏造やヤラセは「お互い様」的感覚で、他メディアからの追及も甘い。ある意味で、不祥事発覚後に企業ブランド復活のために、明確な責任の発生に伴うコストとリスクを理解し、体制を立て直そうとする企業より、日本のマスメディアは自浄作用もまったく無いぶん、性質が悪いと言えるのではないでしょうか。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加