選挙:参院選・東京選挙区 川田龍平さん、護憲掲げ出馬表明 /東京◇「エイズ裁判、平和憲法だからこそ実現」 薬害エイズ訴訟元原告の川田龍平さん(31)が12日、7月に行われる参院選の東京選挙区(改選数5)に無所属で立候補することを正式表明した。川田さんは31歳の誕生日となった同日、新宿区内で会見し「薬害エイズの戦いから、あきらめなければ社会は変えられると学んだ。一人一人が参加できる政治をつくっていきたい」と決意を述べた。 出馬の動機について、川田さんは「憲法があまりにもないがしろにされている。エイズ裁判も命、人権、平和を尊重する憲法があったからこそ実現した」と護憲への思いを語った。また「無所属の立場でも自分の主張や理念を支持してくれる人々とは一緒にやっていきたい」と発言。社民党や交流がある田中康夫元長野県知事の新党日本との連携に、前向きな見解を示した。 川田さんは小平市出身。薬害エイズ訴訟では95年に実名公表するなど原告団の中心的役割を担った。03年4月からは長野県の松本大学で非常勤講師を務めている。(毎日新聞 1月13日13時1分)-----------------------------(引用終了)----------------------------輸入血液製剤によってエイズ感染した人々は、厚生省にいわば「殺されかかった」とも言えるような境遇だったのですが、その境遇を変えたのは紛れもなく川田龍平さんだったと思います。川田さんが高校生の時に実名を公表して、世間にこの問題を訴えかけたインパクトは昨日のことのように覚えています。護憲の思想信条は自由なのですが、むしろ、川田さんの場合は護憲をメインに立候補するよりも、不幸にも薬害によってエイズを感染したことによって得た様々な経験を活かし、薬害被害で生活苦を味わうはめになった人々の支援や、もう二度と自分達のような被害者を出さないようにという政策や、医療制度の問題点や社会保険改革などに力を入れてアピールした方が、より多くの支持を得られると思うのですが、この展開は、小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』で、ほとんど予言されていたことなので驚きはしませんが、もし護憲だけに固執して政治家を目指すのなら、もったいない気もします。 社会的ハンディキャップを背負った人達の元には、巧くその人に取り入って、支援しながらも自分の思想を拡大するための道具にしようと、利用しようとする輩がウジャウジャ湧いてくることがありがちで、以前、HPの掲示板で拉致問題の政治・思想利用について議論した時にも感じたのですが、誰かが「○○を救う会」とか「○○を支援する会」といった活動を起こそうと行動に移せば、純粋に善意で協力したい人とは別に、右派左派問わず、別の思惑があって近づいてくる政治家や一般人(プロ市民?)や団体が発生してくるのは、これは、ある意味では仕方のないことでもあると思います。また、そういった人たちがいないとメディアが興味を示さず、活動も大きく広がらず、より多くの支援者を得られないこともあるので、活動を起こす側は、政治利用のジレンマを感じつつも、「持ちつ持たれつ」的な微妙な関係を維持するしかないのかもしれません。ただ、政治利用・思想利用する側が前に出すぎると、初期の頃の善意で集まった人が支援活動から去って行ったり、一般人の中に「胡散臭い」とか「うるさい集団」とか「図に乗りすぎ」と感じる人が出てきたりするので、非常に難しく危うい関係なのですが・・・。この難しく危うい関係で感じた様々なことは、小林よしのり氏が薬害エイズ患者の支援運動を行う中で感じた違和感だったのだろうと感じます。薬害エイズ感染者支援の運動も各地の支部が政治・思想利用する胡散臭い団体に侵食されてしまいましたから。それを見かねた小林よしのり氏は、川田さんに対して「普通の若者として普通の人生を送れ!」と言ったそうですが、私もハンディキャップを背負った人間で二十歳前後のときは、周りの大人たちの影響で、すっかり左派に取り込まれていて、一緒に行動していたときのことを思い出せば、染まってしまったのか、染まらざるを得なかったのか、元々の思想がそうだったのかは分かりませんが、薬害という不幸な出来事により、普通の人生を送れない運命を背負わざるを得なくなってしまった川田さんには同情したくなる部分もあり、立候補するからには頑張ってほしいと思います。↓エンピツ投票ボタンです。 押してくださると日記を書く励みになります。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加