12月も下旬になるとあらゆるメディア、そしてブログを含めて、今年一年間に起こった事件や事故や出来事などをふり返る企画があります。今年も様々なことが起こりましたが、その多くは今の日本の現状を象徴し、これからの下流化の加速を暗示している事柄ばかりだったと思います。それらの今年に起こったほとんどの事柄は今もなお継続している現実であり、今日も、フセイン元大統領の死刑が執行されたという大きな報道がありましたが、フセイン元大統領がこの世から姿を消したといっても、一つの時代が終わっただけで、混迷するイラク情勢は継続しています。新しい年になったからといって、それらの事柄がリセットされるわけでもないのに、「今年はこういうことがありました」という伝えかたは、出来事をすべてうやむやのままリセットできるかのような、錯覚を与える文脈にしかならないので、この日記では、時事関係については回顧したくはないのですが、一つだけどうしてもショッキングだったことは、夕張市の財政破綻でした。景気回復には公共事業と楽観的予測の元に数多くの公共事業を行いながらも、すべてが失敗したことによることから膨大な借金を膨らましたことと、少子高齢化と過疎化が合わさり、市が破綻するという最悪の事態に陥ったわけですが、公共事業の失敗は莫大な借金しか残さないということは、メディアや国民も周知していたことであっても、最悪の場合は、市町村であっても財政破綻するのだという危機感を持って見ていた人は少なかったと思います。市が破綻すると、今までに想像もしていなかったリスクが多く発生しおり、その現実を私たちにまざまざと見せつけています。今後、この夕張市はどうなっていくのだろうかと関心を持っているわけですが、夕張市の現実を目の当たりにして、第2第3の夕張市になる市町村がまだまだ出てくるであろうことを考えると、その当事者にならない限り真剣に考えようという姿勢のない、危機感を持っている市町村の少なさにも愕然とさせられています。 ところで、mumurさまが今年中にブログを辞める予定にしていたということを知りました。December 30, 2006 韓国人はモテモテで有名な金貴武さん、再びmumurブルログの画像とコメント削除を求めるで、実はですね、本当は今年いっぱいでブログをやめるつもりだったんですよ。マンネリ化してきたし、巨大化してきて管理が面倒くさいので(ほとんど管理してないけど)。ブログの普及により嫌韓や保守もどきの反・反日系ブログが急速に増えました。しかし、内容は「うっぷん」を晴らしているだけで、心に残るものがないような似たようなブログばかりなことと、『マンガ嫌韓流』のヒットによって、反・反日論調は金になると出版社が気づき、二匹目のドジョウを狙うように、次々に似たジャンルの書物が発売されたことによって、どんぐりの背比べ状態の保守思想バブルが起こっていると感じているわけですが、その私の日記も含めた全体の「マンネリ化」状態に嫌気がさしてきているのと、数の多さにより逆に急速に斜陽化するであろうと予想しているので、今年中に辞めようと考えていたのですが、よくよく考えてみれば、この日記は元々ノンジャンルで時事問題を語っていたので、ペースを落として続けようかなと思っています。そんなわけで今年の日記は今日で終わりです。(何か重要なことが起きれば明日も書きますが、一先ず今日で終わりです。) あらためてお世話になった皆様にお礼を申し上げると共に、来年もお付き合い頂けると幸いです。そしてみなさまにとって、平成19年が心あたたまる素敵な年になりますように心からお祈り申し上げます。それでは、みなさま風邪やノロウイルスに気をつけてよいお年をお迎えください。↓エンピツ投票ボタンです。 今日の日記は良かった思った方は押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加