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2006年10月27日(金) 人生の役に立たない勉強など無い。

未履修 PTAが文科省に要望

「全国高等学校PTA連合会」の藤井久丈会長ら3人は27日午前、
文部科学省を訪ね、担当者らと面談しました。
この中で、藤井会長は「3年生が受験を控えたこの時期に必修の科目を
履修していないとことがわかり、卒業できるかどうか不安を抱えています。
3年生が安心できるよう早急に対策の方向性を出してほしい」と述べ、
文部科学省や教育委員会などに格別の配慮を求める
伊吹文部科学大臣あての要望書を手渡しました。
これに対し、高校のカリキュラムの編成を担当する教育課程課の
常盤豊課長は「今回、学習指導要領に定められた科目が
履修されていなかったことはたいへん遺憾に思っています。
これから補習を実施するが、生徒の不安を考慮して工夫できないかどうか
考えていきたい」と述べました。
文部科学省は、全国の高校の科目の履修について27日中に
全体状況をまとめる方針で、この結果を踏まえ対応を考えたいとしています。

(NHKニュース 10月27日 12時9分)


「時間通り履修」が前提/文科相、救済措置を否定

全国の高校で、生徒に必修科目を履修させていなかったことが相次いで
明るみに出ている問題について、伊吹文明文部科学相は27日の閣議後会見で
「未履修だった生徒に責任はないが、学習指導要領に従った授業を受けた
生徒との不公平が生じてはならない」と指摘。
「卒業証書を渡すまでに、決められた時間の授業はするべきだ」と、
現3年生の卒業に特別の救済措置を取るのは困難との考えを示した。

 具体的には「極端な負担があってはいけない。3月末までに、
集中的に授業すれば(履修は)可能。
卒業式の日程などは調整すればいい」と述べた。

(四国新聞社 2006/10/27 11:06)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

PTA連合会が「配慮しろ」なんて言っているようですが、

伊吹文科相の発言は道理に則した正しい判断です。

今回の事態は、ゆとり教育によって授業時間削減の弊害も理由に挙げられますが、

理由の一つに授業削減の弊害があったとしても、

工夫して授業時間を作っている学校もあるし、

受験に関係が無くとも、ちゃんと授業をやっていた学校の生徒は、

定期テストのための勉強時間も、

それらの科目に裂かなければならなかったわけで、

正直者が馬鹿を見る典型的な例になってしまいます。

必修科目の履修を怠った学校や教師、その恩恵を受けていた生徒も

集中補習というペナルティを甘んじて受けるべきではないでしょうか。

逆に、今回は特別に配慮してしまうと、これから先、全国なし崩しに、

ほぼ受験に影響ない必修科目の履修を止める学校が増えてしまいますよ。

だいたい、受験のために勉強している(させている)という昨今の風潮(感覚)が、

このようなおかしい事態を招いてしまったのです。

教師、親、子供ともに、こういう感覚でいるから、

受験に出ない世界史などは時間の無駄だという学生の要望で、

カリキュラムを変更する学校まで存在したのです。

TVのインタビューで、何処かの高校生が

「これで受験が失敗したら人生が変わる」と言ってましたが、

大学に入って以降の方が人生の岐路が山ほどあるのに、

まるで大学に入るだけで、その後の人生が決まるという思い込みと

想像力の無さ、認識の甘さは救いようがありません。





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名塚元哉 |←ホームページ