小沢・民主代表、党大会後に体調不良で検査入院民主党の小沢代表は25日午後、党大会終了後、体調不良を訴え、検査入院した。 菅代表代行が明らかにした。 菅氏によると、2〜3日入院の予定。小沢氏は、同日午後3時過ぎまで開かれた党大会には、最後まで出席していた。(読売新聞 2006年9月25日16時19分)-----------------------------(引用終了)----------------------------民主党が無理やりに特別国会の召集日を26日に引き伸ばしたのに、野党側の首班指名候補が国会を欠席という前代未聞の事態になって自爆にもほどがある。首班指名選挙で、入院中の欠席議員に投票する議員の気持ちは複雑でしょうね。◆愛国心:どうなる日本−私の視点/11 声高に言う人間は信用しない /鳥取◆衆議院議員・石破茂さん(49) ◇育てるのでなくあるもの−−祝日には必ず国旗掲げる 男女の愛情と同じで、「愛国心」にも良い面も悪い面も正面から見据える理性と勇気が必要だろう。ただ、内面で密かに思うものなので、声高に言う人間は信用しない。教育基本法に定めても、日本が検定教科書である限り思想信条の自由を侵す心配は少ないが、かといって定めてどうなるものでもない。 そもそも、育てようとして育つものでなく、元々あるものだ。私は国民の祝日には必ず、門前に国旗を掲げる。我が家では、それが子どもの仕事だった。今では鳥取の自宅周辺でも少なく、国旗が風呂敷売り場で売られているのを知らない人も多いだろう。父はキャリアの行政官として戦地に赴き抑留されたが、国を否定する親の言葉を聞いたことがなかった。 世界規模のスポーツイベントで愛国心を感じる若い人が多いというが、あの熱狂ぶりを見て「ヒトラー・ユーゲント(ナチスの青少年組織)の再来か」と怖くなった。ああいう人は極右に走りやすくて、権力者にとって本当に利用しやすい。 教育の効果はすごい。防衛を専門にやるようになったのは、北朝鮮の現状を視察したのがきっかけだった。当時の指導者は金日成で、子どもから高齢者までが「素晴らしい!」と徹底的に教えられ、信じている。中国や韓国の歴史教育も見てほしい。愛国心を作るのは簡単だ。 だから、教育目的に愛国心を規定するのは難しい。かの国のようになりたくはないし、今のように自分の国を何となく嫌いになる教え方もよくない。さまざまな見方を教えて議論できる教育が望ましいが、国の良い面だけ教えることにつながりかねず、国家主義的な教育をされる危険性がある。 最近は、自民党内の若い議員を見ても、怖い。過去の戦争を「すべて正しかった」と考えていて、頭は大丈夫かと疑いたくなる。日中戦争は明らかに侵略戦争だし、韓国併合は植民地化で、自衛戦争の面がある太平洋戦争でも、インドネシアの人を日本人化しようとしたのは間違っていた。 なぜ戦争を始め、途中で止められず、負けたのか−−。そこから目をそらし、責任の所在を不明瞭にするのは愛国心ではない。戦争を語ることがタブーとされてきた反動で、「戦争に負けた」と教わった昭和40年代前半までとそれ以降の世代の分水嶺が消え、社会が左から右に大きく振れている。 この2〜3年、大っぴらにナショナリズムが叫ばれ、不快だ。国は戦中、言論統制により新聞など批判勢力を排除し、従わなければ「非国民」と斬り捨てた。なぜ同じことを繰り返すのか。そんなやり方では、国を誤っても幸せにすることはあり得ない。愛国心をあおって戦争し、負けたのが日本だ。============== ■人物略歴 ◇いしば・しげる 県知事や自治相を務めた元参院議員、石破二朗氏の長男。86年に29歳で衆院議員に初当選。02年9月〜04年9月に、小泉内閣で防衛庁長官を務めた。現在7期目。(毎日新聞 2006年9月23日)-----------------------------(引用終了)----------------------------国際的なスポーツを見れば分かりますが、国際的な大会では、どの国でも愛国的になるし熱狂的になるように、愛国心なるものは、明確な敵の存在が意識されて初めて成立するものです。愛国心が戦争を引き起こすのではなく、戦争が愛国心を燃え上がらせてしまうのだと感じます。それとは違う公的教育は飽くまで副次的なものだと思うのですが。幸か不幸か、日本の近くには、捏造してまで他国を執拗に怨む(敵対心を植えつける)教育をすることにより、愛国心を盛り上げようとしている国が三ヶ国も揃っています。あれこそが『国家に都合のいい危ない愛国心』ではないでしょうか。あれを悪い見本と自覚していれば大丈夫だと感じるのですが。「愛国心」と言うと過去の全体主義を思い起こし否定する人がやかましい分、余計に複雑に考えがちですが、戦前とは違い民主主義が根付いた現在は、あそこまで極端にもなる可能性は無いとも思えるのですが。今後、教育基本法に国を愛そうと書かれることが決定したとしても、日本の自然や伝統文化などを教えて日本の良さを知ってもらい、それにより、家族・地域・社会、自然、文化を大切する心を育めば、それ即ち日本そのものを愛していることに繋がります。日本を愛する心を育む教育が「伝統・文化教育」になるのであれば、取り立てて石破氏の懸念するような副作用が出るほどでもないでしょう。>最近は、自民党内の若い議員を見ても、怖い。>過去の戦争を「すべて正しかった」と考えていて、頭は大丈夫かと疑いたくなる。自虐的な人が多い分、その反動は出てくるとはいえ「すべて正しかった」はないでしょうに。最重要課題である国民の生活に関する政治行政でしょうもない事をやってても、歴史の話だけで、近頃増えた保守を喜ばす事を言ってれば、愛国の人だと認定して貰えるから、勘違いしちゃっている若手政治家も居ます。確かに言うべきことは言うというのも大切ですが、日本国民の実生活に関する事でちゃんとした政治行政をやってこそ、政治家の場合は本物の愛国者ではないでしょうか。隣国のことさらに愛国心を利用する偏狭なナショナリズムを顧みて、日本の政治家も国民もそう陥らないように気をつけつつ、何かあったときに「日本でよかった」「日本人でよかった」とふっと思える地に足の着いた冷静な愛国心(郷土愛)があればいいのです。↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加