「男には4つの習性(さが)がある・・・ 一つ、バカな目標を持っちまうこと! 二つ、目標以外は見えずにまっしぐらに進んじまうこと! 三つ、その結果とことん叩きのめされちまうこと! 四つ、それでもやっぱり立ち上がっちまうこと! 立ち上がっちまうことしかないことだ!!」 島本和彦・著『男の一枚レッドカード』より奇跡ならず日本1次L敗退 W杯ドイツ大会第14日いろいろ想うこと言いたいことは沢山ありますが、まずは23人の代表選手、ジーコ監督、チームスタッフのみなさま、この4年間お疲れ様でした。ブラジル戦は、今の日本の実力では99%勝てる要素がなく、予想通りの負けでしたが、玉田選手が先制ゴールを決めた時、「まさか、ひょっとして?」の1%だけ希望を持ったりもしたのですが、当然のことながら、やはり現実はそう甘くはなく、前半ロスタイムに同点に追いつかれ、後半8分に逆転されると、オーストラリア戦同様に今の日本代表には追いつけるほどの力すらなく、ブラジルはキーパーまで交代させるという余裕を見せ付け、ご存知の通り最終的には4失点で試合終了しましたが、勝てたはずの試合が勝てなかったオーストラリア戦、クロアチア戦の2試合ほど嫌な気分はありません。3試合はジーコジャパンの実力と現実が全て出たという感じでした。技術面でもメンタル面でも脆過ぎました。特にメンタル面での脆さはひどすぎる。日本代表がもう駄目だと思ったときの、モチベーションの途切れ方は目を覆うばかりで、ジーコが監督として良いとか悪いとかそんな話ではなく、ジーコ批判なんておこがましかったことに気づかされました。98年フランス大会で1勝も出来なかったチームが、自国開催のアドバンテージとくじ運の良さで決勝Tに行けた事をマスコミや私たちも含めて「実力」と勘違いしてたのかでしょうか・・・。よく考えてみれば、あのポルトガルですら40年ぶりに決勝T進出です。今の日本の実力ではハードルが高すぎたのでしょうね。しかし、そのハードルを乗り越えるチャンスはありました。一戦目のオーストラリア戦です。あの試合を勝つか負けるかでその後が決まるターニングポイントだったことは間違いないでしょう。しかし、その大事な試合を悪夢の逆転負けで終えてしまった・・・。世界の壁を再認識させられ現実を知るのに費やした4年。トルシエが撒いた種から育った芽を作って消費しただけの4年。得たものもありますが、失ったものの代償は大きすぎます。次は大幅に世代交代されるので、今回の経験値はほとんど次に生かされません。この4年間、期待の若手を召集し世界を相手に戦う経験を積ませることをすなわち次に向けての種を撒くことをまったくといっていいほどやってこなかったジーコ監督。4年の空白を取り戻すのは簡単ではありません。早くもマスコミは時期監督候補に何人かの名前を挙げ、誰に決定するのかという話題に集中していますが、時期監督は、やることが多くて大変でしょう。Jリーグ、ユースも含めて今回の成績不振を奇禍として、もっと実のある選手強化、短期間で見事に選手強化に成功したオーストラリアに何かを学び、負けた原因を徹底的に研究して、よほど良い指導者の下で選手育成をしなければ、ドイツ大会のアジア勢の戦いぶりは酷く、(23日の段階で勝ち点3を取ったのが韓国のみという有様。)最悪、韓国も決勝トーナメントに出れなければ、次回からアジア枠が減らされるかもしれないという話もあるし、そして、オーストラリアもアジア地区予選に参戦してくるので、2010年に出場を決めるのは難しくなりますよ。日本は1次リーグ敗退が決まり、全てが終わりましたが、日本が戦った一次リーグはドラマの序章の一部に過ぎず、2006ドイツW杯のドラマはまだまだ続きます。ここからがドラマの本編で、その本編に日本が加わっていませんが、このドラマの最終回を有終の美で飾るのはどこの国になるのか、男たちの熱いドラマを見続けましょう。(ドイツ、ポルトガル、アルゼンチンこのどれかが優勝すれば嬉しいのですが。)ジーコ監督の日本代表は今日で終了しましたが、同時にまもなく新監督が決まり、新たな日本代表が歩みだします。後ろを振り向いたって仕方ありません。次に向けて前を向いて歩みだせ日本のサッカー選手たち!4年後へ向けての戦いは始まっているのだから。↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加「いつも、ウ●チ袋は自分で家まで持って帰るワン。」