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2004年10月02日(土) イチロー、新記録おめでとう!ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!

イチロー3安打、新記録は259安打まで

> 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は1日、
>シアトルでのレンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発出場。
>六回の第4打席でこの日3本目の安打となる遊撃内野安打を放ち、
>ジョージ・シスラー(ブラウンズ)の
>年間最多安打記録(1920年、257本)を
>2本上回る259本となった。


なんたることか!!

私たちは、ハレー彗星並に見られないものを目撃してしまったのかもしれない。

TVの前とはいえ、イチローの快挙には鳥肌が立ってしまった。

TVの前で号泣した人まで居るほどだから、

あのスタジアムで、イチローの記録達成を体感した人は、

どれほどの感動を得たのであろうか、想像すらできません。

それにしても、2打席目に年間最多安打新記録を達成し、

チームメイトに囲まれて、イチローのあの満面の笑顔が最高でした。

哲学者の顔から無邪気な子供のような顔になっていましたね。

イチローのあの笑顔、ほんとに久しぶりに見ました。

元々のシスラーの記録以来、投球技術が格段に進歩し、

変化球の種類が増え、またホームランを狙うパワーヒッターが増えた現在のメジャーでは、

シスラーを越える事は不可能、永遠に抜かれる事はない記録

とまで言われていた事を考えると、

イチローの新記録達成がどれほど難しかったかお分かりいただけるでしょう。

これが日本の野球だったら、敬遠ばっかりで記録を抜かせてもらえなかったかも。

だって、数年前に西武のカブレラが王さんの55本本塁打記録を

抜こうとしていた時、勝負せずに敬遠ばかりして

けっきょく記録を抜かせなかったじゃないですか。

世界の王さんに遠慮してくだらない敬遠をしてみたりと、

野球人気がなくなったのも、そういう大記録達成なるかのワクワク感を、

奪うような事をしてきたのが原因の一つにあるのかも。

話がそれてしまったけれど、

思い起こせば、シーズン序盤のイチローは絶不調でした。

(まぁ、どんな素晴らしい選手であれ、不振の時期はあるものですが。)

そんな時期、イチローは『報道ステーション』のインタビューで、

「序盤からハイペースで試合に挑むと、途中で息切れするから、

エネルギーを徐々に解放するように毎試合挑んでいます。

そうすれば、それなりのペースが持続でき、

シーズン終了後には、そこそこの成績を出せているのでは。」

というようなことを言っていて、

「なるほど」と感心した事を記憶しています。

そのエネルギーを徐々に解放するように毎試合挑んだ結果が、

この最多安打記録達成に繋がったのかと思うと、

シーズン序盤から、この記録に挑戦する気があったのでは?

なんて思えてきます。

イチローは技術も物凄いけど、精神力も常人離れしています。

日本で200本安打達成したときもそうだし、

メジャーで首位打者取ったときもそうだけど、

「リラックス」と「集中」をよく理解しています。

集中するためにはリラックスが必要なのです。

ただ、流石のイチローも今回ばかりはプレッシャーを感じ、

胃痛はしたと試合後のインタビューで語っていました。

しかし、そういうプレッシャーを見せずに感じさせずに、

勝負どころで、さらっといつも通りに勝っている人間をみると、

昔の剣豪とか侍はきっとこういう感じだったのかなと思うのです。

残り2試合もイチローは、いつものようにヒットを打ち、

記録を伸ばすことでしょう。

そして、イチローの次なる目標はなんでしょうか?

人生にどんな目標を持つ者でも、そこに到達して満足してしまえば、

その後の進歩はありません。

だから進歩を続けたい者は常に新たな目標に向かい、

その目は過去をふり返ることなく未来を見つめ歩み続けなければなりません。

イチローが抜いた記録は、しばらくの間は彼自身にしか抜けないでしょうから、

自身の記録を打ち破る事に挑んでも良し。

4割打者を目指すのも良し。

できる男は目標に到達しても、ふり返っている暇などないのだから。




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名塚元哉 |←ホームページ