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2004年04月30日(金) イタリアのデモは、どこぞの国の人質家族と支援者のデモと大違い。

人質解放願いローマでデモ 市民が自発的に行動

イタリアで、誘拐犯の要求通りにデモが行われました。

しかし、デモはデモでも、犯人の要求であった「イタリア軍の撤退要求」などの

政治的な主張は一切せずに、人質の家族達や参加者達も

誘拐犯に対する人質解放要求の無言デモをしました。

それだけに犯人に対する深い怒りが、TV画面を通して伝わってきます。

誘拐犯が要求した「イタリア軍撤退要求デモ」は政府と国民世論の分裂が狙いです。

それに対するイタリア人人質家族の出した答えは「人質解放要求デモ」でした。

与野党も政府もこのデモには「テロリストに屈する事になる」として参加せず。

政府と国民が連帯して犯人に対峙という、当然の行動をイタリア人はやったわけです。

国民国家に属するものとして当然の行動。

これが世界の、いや成熟した社会での常識であり、

デモを要求されたわけでもないのに、誘拐犯に喜んで同調して、

自国政府に対して、人質の命そっちのけで、自衛隊撤退要求だけを声高に訴え、

野党の社民、共産までしゃしりでてきて、

イデオロギーを前面に打ち出し、一般市民に白眼視された

どこぞの国の人質家族と支援団体と政党のデモとは全く違いますね。

人質体験生かし悲惨さ伝える…郡山さん・今井さん会見

完全に予行演習しまくりで段取り良すぎましたが、

しかし、この10数日間一体弁護士と何を話していたんでしょうか?

国民の怒りを買わないように発言(台本)に気を配ったはずなのに、

また、国民の怒りを買うような言葉をベラベラと述べてしまうなんて。

今井くんは、会見で一方的に喋っていたけど、

記者からの質疑応答は、体調が万全でないため退席だなんて、

あれだけ、ハキハキと喋っているのを見ると、

精神科医に止められるほどの重症患者には到底思えません。

「自己責任論」についての二人の認識は、

郡山さん
「ジャーナリストは危険だから、現場に立って伝えるものがある。
 リスクを背負っており、僕らには当てはまらない」
今井くん
「今回の体験や、イラク戦争の現実を伝えるのが責任と思う」


二人に「そういう認識なんですか!!」と言ってやりたい。

この人達は、まるっきり自分達のやっている事が分かっていない気がします。

リスクを背負うのなら自分がした行動の責任は回避できないのではないでしょうか。

信念を持って行動するのであれば、なおのこと自分の行動には

慎重かつ冷静さを持つべきなのではないでしょうか。

自分達の命を助けるためにどれほど多くの人が日夜努力したのか、

どれほど国家国民に迷惑をかけたのか、全く理解していません。

冒頭の発言にしても、ありがとうとは言ったけど、

迷惑をかけてごめんなさいとは一言も言ってはいないし、

挙句の果てには、自己責任はないと言い切る。

この人達を助けるために奔走した人たちは、

おそらく空しさを感じたのではないでしょうか。

確かに、彼らのやろうとしている事は、ほとんどの人には到底無理な事です。

しかし、良い事をしているなら、人の迷惑になろうが、

何をしてもかまわないという権利だけを主張する姿勢には呆れるばかりです。

権利には義務や責任が必ず伴うものですが、

最近は、権利だけを声高に叫ぶ人(ただの自己中)が多いように、

会見を見ても明らかなのですが、彼らもあまりにも常識がなさすぎます。

彼らにあるのは、「うぬぼれ」と「無知の知」だけです。

やろうとしている事は素晴らしい事ですが、その志に人間性が追いついていません。

彼らは世界に出る前に、まず人間としての基本である

最低限の常識を学ぶべきではないでしょうか。




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名塚元哉 |←ホームページ