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2002年10月03日(木) 刑務所なら楽に生活できるのだろうか?

よく利用する阪急梅田駅で、

殺人未遂事件が起きました。

自称53歳・無職の犯人の動機は

「刑務所に行きたかった。

刑務所なら生活に困らない。」

生活苦から刑務所なら楽に過ごせると思い

犯行に至ったのでしょう。

他にも、老齢の犯罪者が、

刑務所から出所したのはいいが、

働くところもなく、刑務所の生活の方が楽だったからと

また、犯罪を犯し刑務所に戻ることも多いという。

これからもっと、生活苦から刑務所なら

寝床、食事に不自由することはないと

安易な発想で、犯罪を犯す人は多くなると思う。

たとえば、やりたいことが見つからないので、

とりあえずフリーターをしている人や、

働く意欲もなく、その日その日を気楽に

過ごせればいいと適当にアルバイトで食いつないでいく人。

しかし、何も技術や技能も見つけることなく

40歳を過ぎれば、体力も衰え

働き口がせばめられていく

フリーター生活の間、

能力向上もしないまま40歳になってしまう。

40歳ぐらいまでは親や社会の資産で

何とか食いつないでいけるでしょう。

しかし、その分、政策的な保護も薄いのが現実。

その後の生活に待っているのは、

ホームレスのような生活かもしれません。

しかし、ホームレスになったとしても、

ホームレス生活にも派閥や競争があり、

残飯探し、寝床探し、

ストレスのはけ口に暴行をたくらむ

若者達によるオヤジ狩りの恐怖など、

けっして楽ではありません。

また何もない人生を送っている人も、ある日

社会の底辺でこき使われるしか

生きる方法はないということに気付いてしまうかもしれません。

そのことに愕然として、社会を憎悪し、反社会的な行動を

起こしてしまうかもしれません。

そういった行きずりの通り魔的犯行に

合うかもしれないと、私たちは余計な不安感を

抱きながら生活していかなければならなくなります。

場当たり的で安直な生活が孕む不安感は、

現在の日本が近い将来払うであろう

多大なコストのような気がします。




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名塚元哉 |←ホームページ