日本ハムが偽装牛肉事件の経営責任を明確化するため、大社義規会長を名誉会長とする人事を撤回したことについて、武部勤・農林水産相は27日午前の記者会見で「遅きに失した感は否めないが、不祥事に関するけじめとして国民感情から見ても受け入れることのできる大前提ができたと感じる」と述べ、大筋で評価する姿勢を示した。 役職を降りることが、責任を取るということなのだろうか?どうも日本の場合は不祥事などで責任を取る場合は、「辞める」しかなさそうだ。「責任を取って辞める」聞こえはいいが、実は、単なる「逃げ」にすぎない。日ハムの人事撤回や、狂牛病の武部大臣の安全宣言でもそうだったが、つまり私達の社会では、他者の信頼を得るためにはどうすればいいのか、他者の信頼を失った場合にどうやって回復すればいいのかというノウハウが決定的に不足している。だが、どういった条件を満たせば信用してもいいのかという基準が私達の側にもないから、責任を取って辞めることを、世間もずっと良しとしている。そういえば、学校などで他者の信頼を回復する方法を教わったことがない気がする。 ↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。←今日の空はどうなの?