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2002年08月23日(金) アルゴリズム体操

腹話術師のいっこく堂がCDを出したそうです。

新聞記事だけの判断ですが、

「腹話術で唄う歌?」

頭の中で「?」がぐるぐる回りました。

腹話術は、基本的に目と耳で楽しむもので、

TVの歌番組なら楽しめることですが、

いっこく堂が声色を変えて唄っているだけで、

声優がアニメキャラの声で唄う歌となんら変わりないのでは。

それをCDで聴いても意味がないのではないだろうか。

ということが頭の中の「?」だったのです。

日本の音楽業界はとても不思議で、

人気があれば、誰でもCDを出してしまうことです。

アナウンサー、お笑いタレント、スポーツ選手、政治家、

ネットアイドル、レースクィーン、塾の講師、坊さんや

それこそ動物まで。

歌唱力があれば、ある程度は許せることですが、

ほとんどの人は、返す言葉もないぐらいヒドイ・・・。

カラオケの延長線上で、CDを出しているのでしょうか。

中でも一番驚いたのが、古い話になりますが、

野村佐知代がCDを出した時です。

こういったことは基本的に、

企画を出す人と嬉しそうに歌う人が一番アホなのですが、

(そのCDを買う人も恥ずかしいですが。)

このようなキワモノのような企画は、

会議室で決まるより、

居酒屋でお酒を飲みながら、

下世話な話のついでに決めていそうな気がしてしまいます。

しかし、その後の段階で「これは恥ずかしいから止めよう」と

言い出した人は誰もいなかったのかと不思議に思います。

そして、これらのCDはどちらかと言えば、売れそうにありません。

ですから、ワイドショー向けに会場を借りてライヴをしたりするのですが、

コスト&ベネフィットで考えると、コスト面だけが残って

ベネフィットは得られないと思うのですよ。

まるで、借金を返すために借金をする日本に似ています。


ところで最近、頭の中では

『アルゴリズム体操』の歌が流れっぱなしです。




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名塚元哉 |←ホームページ