武力攻撃事態法案をはじめとする 有事法制の関連3法案が閣議決定され、 いよいよ国会に提出される。 万一に備える法の設備は基本的には必要だが、 日本お得意の、中途半端であいまいなのにもかかわらず 基本的人権を広く制限する内容なだけに、国民の不安が強いのも当然と言える。 さて、法が想定する「武力攻撃事態」とは果して一体どんな場合なのか。 法案では日本が直接の攻撃を受けた場合だけでなく 「武力攻撃が予想されるに至った事態」も含むとする。 だが、その基準が具体的に示されていない。 そもそもこの法案が、最初に検討されたのは四半世紀前、 ソ連の侵攻が想定された冷戦時代の遺物である。 テロや不審船対策が含まれた包括的法案ではない。 だから、周辺国のゲリラが上陸しても、 この法案では日本を守る事は出来ない。 また、大規模な自然災害時の有事にも機能しないときては、 肝心の国民の生命や財産を保護することも出来ない。 国民のための法案と言うが、 あの阪神大震災でさえ、アメリカや、山口さん家のヤ○ザくんより 政府が動くのは遅かったではないか!! 戦争であるかどうかを見極める事が難しい時代、 そんな非常時に政府がスムーズに動けるわけもない! この法案が通れば、日本は再び軍国主義に戻ってしまうと考える人もいる。 これは結局のところ、 「私は私自身の判断を信頼し、状況に的確に対処できる」と考えるのなら、 有事法制があってもいいとは思う。 だが、今国会での成立にこだわって、 あいまいな表現のままで強引に法案を通そうとするのではなく、 国家の大事に備える法案だからこそ、私たち国民とともに徹底的に議論し、 真剣に合意を求めていくことが大事なのだ。 大きな議論が苦手だからとは言わずに、 もっともっと論争が巻き起こってもいいとは思うが。 それよりも、非常事態を招かないためにも、 日頃の政治、外交をしっかりやってほしい。それが平和憲法を有する国の本当の使命だと思うのだ。 有事法制に人権保護法案に青少年有害情報対策基本法と どれもこれも、細かいアラをもみ消すために中途半端であいまいで、 早急に決めようとする国会はますます不信を買うばかり。 日本の明日はどっちだ!?↑「我輩の大好物はバナナ。」 ↑投票ボタンです。押してくれればやる気が出て日記更新します。 ←今日の空はどうなの?