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2002年01月12日(土) 医は人術 その2(長文)

先日(7日)の日記で、「日本の医療はこのままで大丈夫?」をテーマに
書いたところ、
病院で働く方、患者さん、ボランティアをしている方などから
様々な意見を頂戴しました。
たくさんのご意見ありがとうございました。

その中からOさんのご意見。

>今の世の中のしくみの中では「医は算術」のドクターが生まれるし、
>増えるであろうということです。
>「医」ももうけなければ成り立っていかない。
>個人の診療所や私立病院では経営難に陥り、
>実際に廃業においこまれたところもあります。
>まず、経営が成り立っての医療の世界ですから、
>この資本主義の世界では。
>保険制度にも問題ありといわれています。
>この中でも大きな問題なのが薬価が高すぎること、
>この不況の中でも製薬会社は大もうけ。
>献金がされているので制度的にも改善がされない。
>一概にこれだけとはいえませんが薬価に圧迫されているおかげで
>他の保険点数が上がらず、良心的な診療では経営が困難。
>保険料は上がり、患者の一部負担もふえていく・・・。
>そんな中で今あちこちの病院で不採算部門として小児科が消えていってます。
>一般病院では患者負担が増えることで患者数が減り、
>その対応策を考えざるを得なくなってきてます。
>公立の病院は、極端にいえば、赤字がでても、
>いやむしろ赤字がでる今の医療制度だからこそ
>その役割を担っていかなければならないんじゃないかと思います。
>こども病院、成人病センター、姫路循環器センター、光風病院(精神科専門)の
>4専門病院はどうあがいても今の保険制度では赤字が出ます。
>しかし、兵庫県はこの4月から、上記の4病院含む県立11病院への
>一般財政からの補助金130億円を削るため、
>公営企業体と位置つけ、独立採算性にしていく方針をうちだしたのです。
>具体的にどうなっていくのか。
>「いい医療を追求する前に経営を考えろ」
>こういう立場に全職員が立たされるようになります。
>こども病院で赤字をなくすということはどういうことなのか・・・・・
>本来、医は算術ではなく、医は人術だと教えるべきところがそうではなくなってきた。
>当然、医者の考えも変わってくるでしょう。
>それで評価されることが多くなってくるのですから。
>どうなっていくのでしょうね、日本の医療は。

確かに、収入がないと経営は成り立ちませんので、
算術にならざるをえないのは十分理解しています。
ならば、どうせ私達が同じ額を病院に支払うのなら、
やっぱり評判のいい、腕のいいお医者さんが働いている
病院がいいですよね。

そこで、アメリカのように、ランク付けをするのがいいと思います。
ランク付けをする事により、競争心が生まれ、
腕のいい医者をより多く集められる病院は経営が出来ます。
腕の悪い医者を解雇することにより、
余分な給料を払わずに済み、その額を病院の経営、
又は腕のいい医者にもっと多くの報酬を与えることができるのです。
フリーエージェント制導入、トレード制導入も一つの案です。
ひとつの病院で10年働くと、FA宣言が出来、
ポスティングシステムで高い額を払った病院が獲得できるシステム。
トレード制は、例えば心臓外科の医者と皮膚科の医者の交換など。
A病院は心外の腕のいい医者は4人いるが、皮膚科の医者が足りない
B病院は皮膚科の腕のいい医者は数人いるが、心外の医者は不足
ここでトレード成立。
評判をあげる経営努力が、資本主義の鉄則です。

または腕の悪い若手の医者は医大に送り返す制度を作るべきです。
前に聞いた話では、医大に寄付する額が多ければ多いほど
腕が悪くても免許を得る事ができるのというのですよ。驚きましたね。
この結果、腕の悪い2世医者が増えているのです。

この制度を変える運動が出来ないのは、
日本医師会が政界にものすごい額寄付してるからなんですって、
その医師会に嫌われちゃ困るので、政界は動かないですね〜。
国民もこの制度を打破出来るようにそろそろ立ち上がらないと
保険料がドンドン上がって、私たちの負担額がうなぎ上りになりますぞ。





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