知り合いから借りていたハリーポッター2巻、3巻を立て続けに読んだ。その後、買ったままだった『国民の教育』も読んだので、頭の中がすごいスピードで回転している(笑)ハリーポッターは、第2巻『秘密の扉』は途中から展開が読めてしまい、ダラダラと読んでしまった。第3巻『アズカバンの囚人』はなかなか面白かった。このシリーズが人気なのは“新しくないこと”なのだろう。誰しも子供の時に別の作品で出会っている「魔法」「魔法の杖(箒)」「透明になるマント」や、その他にも作品を盛り上げるためのスパイス的なケルベロス、トロール、ヒポグリフなど神話やSF、TVゲームに出てくるお馴染のモンスター達。こういったモンスターは昔、ゲームブックでかなり楽しんだ記憶があるので、名前を見ただけで、ワクワクしてしまう。何より話自体が1巻完結型で、さまざま出来事が起こるにもかかわらず、とりあえず一度は一件落着する深みのない時代劇的な話の展開、勧善懲悪の世界。これは老若男女にウケない訳がない。ただ、年1冊で発行するというペースが飽き性の日本人の興味をどの程度持続的にひきつけていられるか。いまの状況が4巻目ぐらいまでの一過性のブームで終わるか、最後まで続くのか…非常に見ものだ。