知り合いにドライブに誘われて、あちこち、なぞのなぞりの旅に出ました。空の写真を撮りまくる予定が、掃除の行き届いた部屋みたいに雲が少なく寂しかったです。その代わり、CGの合成に使えそうな写真は沢山撮れました。生命の煌きはいついかなる時も美しいものですが、特にこの冬に入る前に植物たちが繰り広げる最後の命のダンスともいうべき、綺麗さと言うのは、またちょっとほかの季節にはないものがあります。最近、ヴォーカリスト鈴木重子さんのお話の中で知ったのですが、秋の七草というのがあり、秋の七草は萩、ススキ、葛、撫子、おみなえし、藤袴、桔梗の七つです。どれもきれいな名前ですね。風情があると言うほうがふさわしいのでしょうか。日本の植物はどうしてこんなにも綺麗な名前が付いているんでしょうか。植物に限らず、季節の移り変わりや、雲の名前、雨の名前、色の名前、月の名前、どれを見ても素敵な名前が付いています。昔の日本人はモノに対する感受性、表現力ともに豊かだったんですね。そんな事を考える、暖かく穏やかな一日でした。