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2001年11月03日(土) いろいろなむし

今日は書く事もとくに無いので、
前から書き溜めた詩を紹介します。
(あまり深く考えずに見たままを感じ想像してください。)


いろいろなむし

カラフルな世界にモノクロのきみとぼく
信号待ちをしている人達は
いろいろなむしの視線で赤い四角見つめているけど
君は気にする様子もなく真っ青な空見上げ
「二度と同じ雲には会えないのね」と言った
ぼくは季語のない声で「そうだね」と1回つぶやく
信号の色が変われば みんなちりぢりにスピード上げる
どんなに急いでも時間と雲の流れは変わらないのに

モノクロの会話にカラフルな独り言
デパートの前にいる子供達は
いろいろなむしの視線で大きなからくり時計見つめているけど
君は気にする様子もなく自動ドアの前で
「時間は増えていくのに私は減っていくのね」と言った
ぼくは季語のない声で「そうだね」と1回つぶやく
ドアが開けば 目の前に広がる国が変わり
みんなざわざわとせわしなく動いている
どんなに焦っても影だけは少しずつずれていくのに







名塚元哉 |←ホームページ