本屋で小林よしのり著『新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 2 』をパラパラとめくってみる。特に買う価値も無い本(マンガ)だ。彼は昔こそ「薬害エイズ問題」、「オウム真理教」と戦い、なかなか立派だと思ったが、ここ数年、危ない思想に走ってしまっている。まあ、同じテーマで論じても読者がついてこなくなるので、ドンドン過激にして引き込まないとダメだってのも分かるが…。「自分こそ絶対、俺の言ってる事が分からん奴は生きる資格なし!」と立場は違えど、オウムの麻原と同じになってきたような。この本の危ないところは、これが「マンガ」という形をとっている点に上げられる。マンガは誰でも手軽に読め、普段は本を読まない若者でも読む。そして知識がない分、これが正しいと思い込む。別に何を正しいと思ってもらってもいいのだが、同じテーマでも色んな方の色んな考え方にふれて、自分なりの意見をもち主体性・独自性のある判断をしていただきたい。