夫が風邪を引いた。
夫は痛みと病気に滅法弱い。大げさって言うのかなぁ。しんどいのを疑っている訳ではないのだけれど、私だったら平気なんだけど…というレベルでも重病人の風体。幼稚園のバス乗り場で他のお母さん達にその話をすると「うちも」「私のところも!」と同意見が飛び出した。
これは独断と偏見なのだけど、一般的に男性は女性に較べて痛みや病気に弱い人が多いように思う。これは甘えているとか、そう言うのではなくて本当に耐えがたく我慢出来ないのだろう。我慢ゲージの最高値設定が男性と女性では違っているように思う。
よく「女性は出産するから痛みに強く出来ているんだよ」という話がある。まんざら嘘ではなさそうに思うのだけれど、私はそれ以上に幼い頃からの環境や教育も影響しているのではないかと考えている、
他の国はどうか知らないけれど日本の場合は子どものいる家庭で「お母さん」が風邪をひいても、彼女達はまずもって身体を休めない。「この程度なら」と多少のことなら働くし、極まってくると40度の高熱があっても家族の食事を作る…なんて人もいる。一方男性の場合は、そうそう仕事は休めないにしても、ひとたび欠勤するとなれば妻から手厚い看病を受けることが出来る。そんな親の姿を見て育った子ども達は、それが当たり前と思って大きくなってしまうのではないだろうか。
もちろん性差だけでなく、人それぞれに持って生まれた性格もあるだろうし、ご家庭によってやり方は違うと思う。
我慢するのは悪いことじゃない。無理しないで「しんどい」ってことを訴えるのもわるいことじゃない。要はバランスの問題なのだ。
娘には「我慢は美徳」って気持ちが極まった人にはなって欲しくないなぁ…と思う。もっとも、我が家も私が体調を崩した場合、頼る人がいないので動かざるをえないのだけど、娘には「お母さんしんどいから、いつものようにするのは無理」って事はアピールするようにしている。娘ももう4歳なので、その辺のところはよく聞き分けてくれる。
ま…それはそれとして。風邪を引いた人の世話をするのは嫌いじゃない。「何食べたい?」「林檎でも剥こうか?」と、世話を焼いた時に見る病人の笑顔はとても可愛い。そこのところは娘も夫も変わらない。
幸い、夫の風邪はインフルエンザでは無かったし、熱もそれほど高くはないので、ゆっくりしていれば良くなると思う。ゆっくり休んでもらって早く治って欲しいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。