今日は今シーズン初めて「南瓜の冷たいスープ」を作った。夕食には必ず汁物を付けるようにしているのだけど、たいていはお味噌汁。でも、暑くなってきたので冷たいスープも良いかなぁ……と。
私が小さい頃は「冷たいスープ」って無かったように思う。もしかしたらあったのかも知れないけれど、少なくとも実家の食卓には上らなかったし、家族で行く洋食屋さんにあったのは温かいコーンポタージュスープとコンソメスープだけだった。生まれて初めて「冷たいスープ」を飲んだのは小学校5年生の時。「世の中にこんな美味しい食べ物があったのか!」と衝撃を受けた覚えがある。
子供の頃を思えば食べ物(料理でもお菓子でも)って美味しくなったなぁ……と思う。
食材が豊富になったのもそうだし、調理方法も進化した。たとえば……昔のお母さんが作るオムライスって、ケチャップライスを薄焼き卵で包んだタイプが多かったように思う。母が作るのがそうだったし、友達や親せきの家で食べたのもそうだった。でも、今は一般のご家庭でも「とろっ」とした卵のオムライスを作っているところが多いんじゃないだろうか。
食べ物は昔よりも今の方がずっと美味しいと思うのだけど、懐古主義と言うのか……あえて古臭い物が食べたくなる事がある。給食を懐かしく思うような思い出込みの衝動なのかなぁ。今日はふと「冷やし中華」が食べたくなってしまった。すごく凝ったのや、胡麻だれのじゃなくてハムとキュウリと卵とトマトの乗っかった甘酸っぱい味のする「パッっとしない感じの冷やし中華」が。家で作れば良いのだけれど、娘があまり喜ばないのでなんとなく作る気になれずにいるのだ。
娘は大人になった時、どんな料理を懐かしく思い出すのだろうか? 私が毎日作っている、ありきたりな食事も、いつか娘の思い出になっていくのかと思うと、鼻がツンとしてしまった。
お母さんって立場で料理を作れることが、とても嬉しい。
……なんて書くと立派な感じがするけれど「あぁ…今日は何も作りたくない」なんて思うことだって多い。ちなみに今日の南瓜の冷たいスープは娘に好評だった。夫もたぶん喜んでくれるだろう。暑い間は、ちょいちょい作るかなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。