白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2008年01月29日(火) おんぶ

娘、生後110日目。私の姿が見えないとブーブー言うので、おんぶして家事をするようになった。

新生児の頃は何か要求があると泣くだけだったが、最近は喃語が出るようになり、いきなり泣くのではなく喃語でブーブー訴えてから泣くようになった。と同時に私の姿が見えないとブーブー言い、顔を見るとピタッと止むようにもなった。もちろん、ずっと姿が見えないと泣き出してしまう。これでは娘が寝ている時以外、全く家事が出来ない。新生児の頃は寝ている時間が長かったのでそれでも良かったのだけど、起きている時間が長くなってきているし、首も座ったので、おんぶ紐デビューと相成った。

おんぶをして家事をしている間、娘は神妙な顔で周囲の様子を見ている。ちょっと改まったような表情が可愛らしくて良い。自分で動けない分、背中にへばりついて変化する景色(と言っても室内だけど)を見るのは娘にとった楽しいことなのだと思う。

むすめをおんぶして四つ這いで台所の床を磨いている最中、ふと見ると冷蔵庫の扉に私達の姿が映りこんでいた。どこかで見たことのある絵だと記憶を巡らしてみたらテレビの動物番組で見る「猿の親子」の姿そのままだった。猿も人もやっている事に大差は無いものだなぁ……と1人感心した。

私も赤ん坊の頃は母におんぶしてもらったのだろうけれど、その時見た景色は全く憶えていない。娘もきっとそうなのだろう。今、娘は忘れていく時間を過ごしているのだと思うと少し切ないような心持ちになってしまう。もっとも、たとえ娘が私におんぶされた事を忘れたとしても私は決して忘れない。私に残る記憶は娘がくれる宝物だ。

ちなみに今も娘をおんぶしたまま、これを書いている。おんぶして家事をしている最中に娘が眠ってしまったので下ろすに下ろせなくなってしまったのだ。娘が起きたらおんぶから解放してもらおう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年01月29日(木) 噂話
2003年01月29日(水) 目出し帽。
2002年01月29日(火) つらつらと綴ってみたり想ってみたり。

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