白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年05月24日(水) 夜の景色。

先週の中頃から窓を開けて寝る日が出てきた。

窓を開けて寝るだなんて防犯的にはどうかと思うのだけど、壁をよじ昇ってまで侵入していただくほど御大層な家でもないので、まぁ大丈夫かな……と。引越ししてきたのが冬真っ盛りだった。新しい家で季節を越えたのだと思うと少し感慨深いものがある。

窓を開けて寝ていたある日の夜中。ふと目が醒めてトイレに立ったのだけど、その時に窓から見た景色が見慣れないのに驚いた。まるで旅先でみる風景のように馴染がないのだ。結婚してそろそろ4ヶ月。窓から外の景色を見ることは何度となくあったけれど、思えば夜に、しみじみと外の景色を見た事など1度も無かった。

夜中に目覚めた時、窓から見る景色はちょっと特別な感じがする。秘密めいた……とでも言うのだろうか。ワクワクするような、ちょっと哀しいような不思議な光景だ。

夜の景色でいっとう馴染が深いのは子供時代に育った家から見た田んぼの様子。その次は長屋の台所の窓から見える向いの長屋。いま、夫と暮らしている家から見る夜の景色も、そのうち馴染深いものになるのだろうか。もう、すっかり新しい家に慣れたと思っていたのに、まだまだ馴染んでいない空間があったのだなぁ。新しい生活は、まだ始まったばかりなのだから当然と言えば当然過ぎることなのだけど。

そんなこんなを書いてみた訳だが今夜はちょっとヒンヤリする。窓を開けるどころかカーディガンを羽織る始末。本格的に暑くなるのは先なのだろうなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年05月24日(土) 役者の仕事。職人の仕事。
2002年05月24日(金) 「ウケ」を狙って書いてる訳ぢゃないんだが。

白蓮 |MAILHP