今朝、愛犬が死にました。
15年と10ヶ月…年齢に不足はありません。犬らしく生きて犬らしく死んでいきました。思えば、我が家に起こった苦楽を共にしてくれてた犬でした。父の会社が倒産した時も、祖母が自殺した時も、母が闘病&入院した時も、愚弟が事故で指を切断した時も、いつも傍にいてくれた犬でした。名犬とは言い難い犬でしたが、気立ての良い愛さずにはいられない犬でした。
そう遠くない日に別れが来ることは分かっていましたが、その時が来たら私は大泣きしたり、取り乱したりするんだろうと思っていました。でも恐いくらいに冷静で一粒の涙も溢していません。間違いなくペットロスになるだろう乙女な母を思うと、泣いている余裕がないのです。
ペットを物扱いする気は全くありませんが、乙女な母には内緒で次の子を探すべく動きはじめています。あんなに可愛がっていた犬が死んだのに、次の子を飼う算段をするだなんて、なんて冷たい人間なんだろう……と思うのですが、人間ってのは自分が守らねばならない物がある時、強くならざるを得ないと言うか。
しかし愛犬には感謝しても、何度「ありがとう」を言っても足りない気がします。
愛犬の名は「さち」と言いました。さちが傍にいた日々に感謝しつつ、別れを惜しみつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。