白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年11月27日(日) ありがとう。さようなら。

今朝、愛犬が死にました。

15年と10ヶ月…年齢に不足はありません。犬らしく生きて犬らしく死んでいきました。思えば、我が家に起こった苦楽を共にしてくれてた犬でした。父の会社が倒産した時も、祖母が自殺した時も、母が闘病&入院した時も、愚弟が事故で指を切断した時も、いつも傍にいてくれた犬でした。名犬とは言い難い犬でしたが、気立ての良い愛さずにはいられない犬でした。

そう遠くない日に別れが来ることは分かっていましたが、その時が来たら私は大泣きしたり、取り乱したりするんだろうと思っていました。でも恐いくらいに冷静で一粒の涙も溢していません。間違いなくペットロスになるだろう乙女な母を思うと、泣いている余裕がないのです。

ペットを物扱いする気は全くありませんが、乙女な母には内緒で次の子を探すべく動きはじめています。あんなに可愛がっていた犬が死んだのに、次の子を飼う算段をするだなんて、なんて冷たい人間なんだろう……と思うのですが、人間ってのは自分が守らねばならない物がある時、強くならざるを得ないと言うか。

しかし愛犬には感謝しても、何度「ありがとう」を言っても足りない気がします。

愛犬の名は「さち」と言いました。さちが傍にいた日々に感謝しつつ、別れを惜しみつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年11月27日(木) 手帳を買う。
2002年11月27日(水) 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』とか。
2001年11月27日(火) 日記という名のラビリンズ

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